全国47都道府県を制覇するために、ハーフマラソンばかりを選んで走っている。そのために、短い距離の10Kレースと、関東近県のレースには最近はほとんどエントリーしなくなった。しかし、自分の走るスピードを確認するために、本日(1月17日)は、敢えて隣町の10Kレースを走ってみた。
鎌ヶ谷新春マラソン、10Kの部である。これまで4回出場して、ベストタイムは、44分50秒くらいだったと記憶している。数年前に走ったときは、48分台半ば記録だった。
大会本部から発行されたコース地図を見ると、前回とはコースが変更になっている。むかしは、8キロ過ぎた最終のコースは、鎌ヶ谷の市民公園の中を通って、体育館に戻ってきていた。あのコースは走りやすかった。前回あたりから、100メートル道路(印西から白井を通って鎌ヶ谷まで、北総線と並行して走っている広い道)が拡幅されたので、鎌ヶ谷市体育館を真ん中にして、100メートル道路を利用した二周コースに変わった。
50歳代男子のエントリーは179人。小学生の部などの参加者が多い。全体では1000人程度の規模である。風もほとんどない晴天。気温10度、湿度50%。
短い距離では、サングラスをしないのだが、今日は特別である。ソフトコンタクトを装着してて、修理したばかりのナイキ社製のサングラスをかけた。ふだんやらないアップを2キロ。硬くなっている体を暖めるために、暖気運転をした。準備万端である。
一周目は、すこし抑え気味に走ろうとしたが、4日ぶりで走る体が先に行きたがった。自分を走らせながら、競走馬のことを考えていた。「入れ込んで」発走ゲートをくぐる馬がいる。ジョッキーが返し馬をしているときに、落ち着きが無い馬がいるものだが、今日の自分もそんな感じだ。
23分40秒で、5Kを通過した。このままだと、目標の46分台には届かないかな、と思い始める。鎌ヶ谷体育館の前を通って、二周目に入った。やや風が出てきた。周囲のランナーが落ちてくる。
二回目に100メートル道路に出てからは、彼らを順番に拾い始めた。順位はわからないが、ふだん走ったことのないランナーは、このペースだとだんだん後退してくるものだ。
7キロ地点をすぎて、自分の体がきびしくなる。先週は55キロ走った。4日間完全に休養したので、足の筋肉は完璧である。疲労は残っていない。
両方の足は、どんどん前に進みたがる。しかし、呼吸が足の速さについてこない。心臓がばくばくである。肺臓と心臓が「そんなに速く行くな!」と足に指令をしている。パーツ同士が戦っている。
心臓の勝ちである。9キロ地点は、体育館の入り口である。運動場の外周を一周してスタンドに入る。最後の400メートルでランナーを抜く気力がでない。
結果は、47分21秒。50代男子の参加者中、72位だった。むかしならば、44分台で50位以内だったな。まあ、5K、10Kの中距離走は練習していない。足がかなり復活してきたので、再度10Kレースに挑戦してみる勝ちはあるかもしれない。
短い距離もおもしろい。全国制覇が終わったら、近県の10Kレースにも参加してみよう。