オランダ花き協会が組織を大幅に縮小(2009年9月16日)+花市場の合併話、その後

オランダの山本清子さんから、予算削減により、オランダ花卉協会が職員のレイオフを実施することが報告された。現在61人いる職員のうち、15人がこの措置により失職することになる。この事実を、協会は公表した。

 オランダ花卉協会が現在の4分の一に規模を縮小することになった。そのため、職員たちには、職場がなくなる事実を伝えた。縮小の原因は、協会組織に対する予算削減のためである。オランダ花き協会では、来年度は、2009年と比較して400万から460万ユーロ(約6億円)の予算減少となる。
 園芸生産管理機構(PT)の業界課税の減少、鑑賞用作物の売り上げ減少、セリ市場経由販売企業の利息削減が原因である。2010年におけるオランダ花き協会の予算が、2200万ユーロから1740万ユーロ(あるいは1800万ユーロ)となった模様である。花き協会は、11月に、どの部門を縮小するかを詳細に公表する。

 なお、フローラホランダ市場のユルン君(Jeroen Oudheusden)から、昨夜いただいたメールによれば、2008年度の同市場の売上は、7%減少となっている。ユルン君からのメールによれば、欧州の花市場の将来見通が、ラボバンクから発表されたが、今後5年間は回復は難しいとのことである。
 ただし、ユルン君自身は、市場の将来に対してそれほど悲観はしていない。むしろ、二年前の2市場(アルスメールとフローラホランド)の合併効果がよい成果をもたらしているとの報告であった。日本も、東京、大阪地区の市場合併を推進すべきであるとわたしは強く希望する。
 日本からオランダ(欧州)に向って、岩手のリンドウに続いて、つぎなる品目の輸出を考えている産地が現れている。市場はダイナミックに変化している。変われないものは、取り残されていくしかない時代である。
 また、フローラホランドとドイツの花市場(Landgard)の合併は、前向きに検討が進んでいることも、彼からのメールで知らせがあった。本気で物事は進行している。