昨年度から、学部ゼミと大学院生が共同でフィールドワークを実施している。今年度は、「(株)JR東日本ステーションリテイリング」のご協力により、以下のような調査企画がはじまっている(4月末~)。
今年度は、わたしが一年生の「基礎ゼミ」のクラスも担当している。その関係から、総勢80名が調査と店頭観察に参加する大プロジェクトになった。以下の文章は、JR東日本に提出した「企画書」の原案である。プロジェクトそのものは、すでにスタートして2ヶ月になる。
JR東日本の協力と許可を得たうえで、ときどき途中経過をHPに公開していきたい。
仮称:「エキュート大宮プロジェクト」(法政大学小川ゼミナール)
1 エキュート・プロジェクトのねらい
新しいショッピング空間”ecute omiya”(2005年3月JR大宮駅に完成)を対象に、先進モデル事例として、駅構内開発小売業(68店舗)の評価と長期間にわたるテナントの定点観察をグループで実施する
2 本調査の主体
(1)法政大学小川ゼミナール(3~4年生24名) *調査の全体企画主体
(2) 経営学部基礎ゼミナール(1年生:25名)
(3)法政大学ビジネススクール院生(30名「マーケティング論」受講者)
~ 「フィールドワーク」の事例観察者(チーム)として参加
(4)チーム編成
・学部小川ゼミは、「6チーム編成」で68店舗を業態別に担当する
・基礎ゼミチームは、6チームのいずれかに所属(作業補助をする)
・大学院生は、各自(課題チーム)が店舗(業態・テーマ)を設定
3 調査期間:2005年4月末から約一年間
・「定期定点観察」は月一回程度(手順は現在議論中*)
・「沿線商業環境調査」などはアドホックに(すでにスタート)
・「特別テーマ研究」は、その都度実施(学生の企画)
4 実施計画(案)
(1)定点観察観察事項
・顧客調査(通行量、メイン顧客、客動線)
基本的には、来店・通行客の観察記録
簡易なアンケート調査(現在はNG)
・個別店舗観察記録
店舗レイアウト(の変化)
商品構成(の変化)
価格設定、PR方法(の変化)
・その他
競合調査、店舗ミックスの影響など
(2)個別店舗の評価
・他のロケーションの店舗との比較
・ecute内の同業態店舗との成果比較
・絶対的な成果評価 店舗診断
・ショップの入れ替え効果
数ヶ月に起こる可能性あり
5 調査から期待できる成果
(1)”ecute oomiya”の全体事業評価と改善提案
・そもそも駅構内開発小売業の成功法則は?
(2)個々のショップの定点観察による診断
・駅中に適する店舗業態、そのときの営業形態
・経営環境と経営指標の比較
(3)PR効果
・媒体とのタイアップによる広報効果