来年度、何年ぶりかで夜間社会人大学院(修士課程)の特殊講義の授業を担当することになった。約2ヶ月間(6~7月)、毎週月曜日の夕方18時半~21時半に授業は開講される。約半年早いが、授業のシラバスをネットで公開することにした。
専門職大学院イノベーション・マネジメント研究科(入試:2月23日)、あるいは、夜間社会人大学院経営学専攻(入試:2月24日)に入学してきた学生は、田中洋教授の「国際マーケティング論」とセットで、わたしの講義を受けることができる。
<講義概要>
ブランドをいかにマネジメントすべきかについて、理論と事例とブランド研究史の観点から講義する。授業は、4つの部分から構成される。(1)基礎編:ブランド論の講義、(2)理論応用編:東アジアへのブランド移転戦略(課題Ⅰ)、(3)事例研究:ブランドの事例講義(生きたケース:招待講師の講演に基づくレポート、課題Ⅱ)、(4)チームワークによるブランドの事例発表(課題Ⅲ)。各回のテーマと講義内容は以下の通りである。
第1回 講義(1): ブランド・マネジメント入門
グループワーク(1): チーム編成(ワーキング・グループ作業)
第2回 講義(2): 国境を越えたブランドの移転論
事例研究討議(1): 東アジアへの日本ブランドの移転
トヨタ自動車の合弁事業ブランド(中国)
アジアのユニクロ(中国と韓国)
ファミリーマート(タイ・中国)
キリングループ(台湾ビール、ビバレッジ中国)
資生堂の現地ブランド化(中国)
第3回 講義(3)中小企業のブランド戦略(招待講師による講義と課題)
事例研究討議(2): ある中小企業のブランド再構築、(株)藤栄(台東区)
第4回 講義(4): サービス業のブランド戦略
事例研究討議(3): エキナカ・ショッピングモールのブランディング
JR東日本・エキュート、東京メトロ・エチカ
第5回 講義(5): 農産物のブランディング
事例研究討議(4): LOHASコンセプトのスーパー
グループ・ワーク(2): 事例のグループ発表(1)
第6回 講義(6): ブランド戦略の未来
グループ・ワーク(3): 事例のグループ発表(2)
<専門領域>
マーケティング、マーケティング・リサーチ、ブランド・マネジメント
<研究テーマ>
ブランドの国際移転研究、サービス・マーケティング研究、フラワービジネスなど
<主要研究業績>
『ブランド戦略の実際』日本経済新聞社(1994)
(共編著)『最新・ブランド・マネジメント体系』日本経済新聞社(1997)
『当世ブランド物語』誠文堂新光社(1999.1)
『マーケティング情報革命』有斐閣(1999.10)
『よくわかるブランド戦略』日本実業出版(2001.10)
(編著)『ブランド・リレーションシップ』同文館(2003.3)
(監訳)『サービス・マーケティング入門』法政大学出版局(2005.3)
『チェーンストアエイジ』連載:中国への日本ブランドの移転(1)~(13)(2003~2004)