(続)「不器用(ぶきっちょ)仮説」 女は器用か?

 同僚の竹内先生から、「不器用(ぶきっちょ)仮説」で、わたしを素材として”だし”に使った!と抗議のメールがありました。実はこれもわたしの勘定のうちでした(笑い)。ご本人の言い分を、この後に掲載します。


同時並行作業は、女性のほうが上手なのでは?との主張です。皆さんは、竹内先生の言説をどのように思われますでしょうか?とすれば、わたし(の並行処理能力)は、女性的なのかなと思いました。
 そういえば、先ほどの講演会(IM研究科セミナー)で、スカイホール(会場)に来ていたある作家のかたから、つぎのように予言されました。(「最後は城山三郎のような作家で終わりたい!」というわたしの願いに対して・・・)「あなたの名前には、”三島由紀夫”のような雰囲気がある。文章なども繊細な感じがするので、小川先生が作家になったら、女性の読者からすごく人気が出ますよ」とおだてられたばかりでした(うさぎが木に登りました!)。
 脇道にそれましたが、本題に戻ります。以下は、竹内先生からの昨日のメールです。適当に編集して抜粋します。

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小川先生

 やはりHPに書かれてしまいましたね(苦笑)。
 ちょっと予期していたのですが…。
 仕事の並行処理についてですが、仕事をしながら、補足的な作業をするというレベルではなく、いくつもの仕事を「やりくりする」という意味では女性の方ができるということを言っていた友人(女性)がいます。
 彼女は今でこそ大学の先生ですが、いろいろな仕事に従事し(最初はJALのスッチー、起業したこともある)、その経験から「男の子に仕事をいくつも並行してやらせると1つはちゃんとできてもその他のものがおろそかになる。一方、女性は複数案件を処理できる。家事(食事の準備は特に)を考えてみれば、女性はそもそもそういう能力がある」と言っていて、とても印象に残っています。
 ちなみに私もピアノは弾けます。高校1年までやっていました。ちょっとビックリされるかも知れませんが、中級程度まで弾ける段階でした。小学校のときはピアノの先生から、かなり正確に弾くと褒められ、母は音大の付属に入れようか、真剣に検討したようでした。でも小学校の担任に「普通の学校に入れて、勉強させた方がいい」と言われ、断念したようです。
 (中略)
 今、PCを左手も使って打てるのは、ピアノのお陰だなぁと思う程度です。というわけで、不器用なわりに、PCは早く打てるようになっております(笑)。あと、編み物(手編み)も意外かも知れませんが、かなり上手でした。独学で、模様編み、編みこみなど本を見てサッサと編んでいました。たぶんこれは記号を記憶し、それを糸を使って再現する能力が結構あったからだと思います。⇒セーターの数が増えるのも困りますし、肩が凝るので40歳以降、まったくやっていませんが…。

 以上です。竹内先生は「真性の不器用」ではないらしいです。それと、女性は並行処理がじょうずというのは。わたしも経験的にはよくわかります。結果的に、空間把握能力は男の方が優れている(女性は地図が読めない!)ので、器用・不器用仮説の正当性(左手でのカップ操作)と並行処理の上手下手さ加減(左手と右手を同時に別のことに使える)は、また別物のようにも思います。いかがでしょうか?