「東大と法大、植物の病院設立へ…農作物など診断・治療」(読売新聞から抜粋)

 植物病院構想に関する記事が、読売新聞(5月4日)の一面でスクープされました。
 


フローレ21の松山編集長のメルマガにも転載されています。「植物のお医者さん」に関するスクープです。詳しくは、読売新聞のHP(http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060504i501.htm)をご覧ください。

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 東京大と法政大は、農作物や観賞植物の診断、治療を行う国内初の「植物病院」の設立を決めた。5年以内に東大本郷キャンパス(東京都文京区)と法政大小金井キャンパス(同小金井市)に病院を開設する。2つの病院を中核に、全国の大学、農協、企業、試験研究機関と連携、病気に関する情報を交換するネットワーク作りにも乗り出す。

東大は大学院農学生命科学研究科のスペースを改装、法政大は新設予定の生命科学部(仮称)などが入る校舎内に設置する。農家や、家庭、野菜工場などが対象で、菌類やウイルスの病気にかかったり、虫害に遭ったりした種苗、野菜などを診察。病院が出した処方せんを基に、ホームセンターなどで薬剤を購入してもらう。
遠隔地居住者には、罹患(りかん)した植物の画像やサンプルを送ってもらい、診断書、薬などを返送する。両大学は、数十人規模の診察態勢を整えるため、「植物保護士」の資格を持つ専門家らを雇用するとともに、効率的に診断・治療できる“医師”を養成する。
植物の病気の防除法は、各都道府県の農業試験場や農業改良普及センターが指導しているが、小規模農家や個人には対応していない。診断を求める園芸家らの声に応えるため、東大は先月、大学院農学生命科学研究科に、科学機器専門商社の寄付で「植物医科学寄付講座」を設置し、準備を進めている。
(2006年5月4日 読売新聞)
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