【予告が現実に?】ローソンがKDDIと三菱商事の共同出資会社に

先ほど外での会議が終わって、保有株の引け値を確認した。株価ボードを見ると、ローソンの株価が取引終了間際に2%ほど急騰していた。不思議に思っていたら、「KDDIがローソン株をTOB(公開買い付け)」という記事が見つかった(https://news.yahoo.co.jp/articles/af4d5de8795b7bcd01ea7d620e854b2e90213bc7)。ローソン株を50%保有している三菱商事と折半で共同経営になるとのこと。

 

 そして、つぎにわたし自身のブログ記事へのアクセスをチェックしてみた。数件だが、4年前のブログにアクセスが数件あった。

 やはり予兆はあったようだ。いまから4年前の2019年12月16日に、「KDDIとローソンのポイントカード提携、狙いは顧客基盤を含むデータ統合のメリット」というタイトルで、ブログを書いていた(https://kosuke-ogawa.com/?eid=5143)。そのときの導入部分を紹介してみる。

 

 本日(12月16日)の午後、「KDDI、ローソンと提携=ポイント統一し共通利用」(時事通信)というニュースが発表になった。KDDI(au)とローソンが資本業務提携をする狙いは、「両社の顧客基盤を生かして事業拡大につなげること」と報道されている(後略)。

 

 ポンタカードでのKDDIとローソンの提携が、4年間でここまでに発展してきたものと思われる。背景にあるのは、携帯各社の熾烈な競争と各社の内部留保(豊富なキャッシュ)である。

 一方で、競争相手のドコモは、このところ潤沢な内部留保を使って企業を買収している。例えば、昨年度後半に行われた調査会社の「インテージ」のM&Aである。この案件も買収の意味が、わたしにはほとんど理解不能だった。なぜならば、その昔、ドコモは「ABCクッキングスタジオ」や「らでぃっしゅぼーや」を買収して失敗している。売却後に漁夫の利を得たオイシックスは、買い戻した企業(らでぃっしゅ)を上手に活用している。

 

 さて、KDDIのローソンに対するTOBは、どのような狙いで決断したのか? また、共同所有者となる三菱商事はどのような判断を下しての結論だったのか? このTOBに対して、わたしは理解不能なところがある。「ドコモの二の舞にならないといいが」と感じている。わたしが記事に書いたくらいで充分で、あえて買収するまではないと思う。

 わたしのスマホはauだが、利用者としては「そんなに儲かっているのか」と再び、菅首相の再登場を期待したくなる。笑 

 

 参考まで、日テレが配信したネット記事では、TOBをかけた理由を次のように説明していた。

 

 KDDIは今回のローソン株50%取得の決断に至った理由について、

・コンビニが社会インフラとして欠かせない存在で、近年重要性が高まっていること、

・他方で、新型コロナウイルス感染症拡大をきっかけに、生活スタイル、消費行動が変化し始め、

 今後はリアル店舗にとどまらない新たな価値提供が必要となると考えること、

・KDDIは通信などの活用により、ローソンをデジタル面から支援することで

 ローソンの利便性向上や新たな価値提供が可能になること、

・こうしたことから、リアルの客と身近な接点を持つローソンとデジタルの客と接点を持つKDDIが

 提携をさらに深め、地域社会や客のニーズに答えていきたいと考えた

 

 ドコモがインテージを買収した意図と近い説明になっている。しかし、携帯各社によるこのような買収は、あまり成功していない。ドコモの買収はすべて不発に終わっている。KDDIは、そこの壁を突破できるのだろうか?

 KDDIの片方の相手である三菱商事は、ローソンやオイシックスとも提携関係にある。