本の完成を首を長くして待っていた。ようやく昨日の午後13時、新本のサンプルを小学館スクウェア(@神保町)で見ることができた。「束見本」とは、表紙カバーを印刷しただけのモック本(見本)である。紙は実物だが、中の活字は印刷されていない。白紙のままである。今度の本は、総ページ数が188頁である。薄手の仕上りになっている。
表紙カバーは白が基調だが、小口(本の断面)をラベンダーあるいはパープルにスプレイで塗ることになっている。タイトルの活字が同系色なので、小口と表紙タイトルの色合いを揃えてある。おしゃれな装丁になっている。
初回の印刷部数をいくらにするか、最後まで迷っていた。1000部、1200部、15000部の3つの選択があった。最後は、「松竹梅」の真ん中の「竹」=1200部に決めた。「1200」という数は、学部と大学院の小川ゼミの卒業生の数に相当する。一人が一冊ずつ買ってくれれば、初刷りだけでは足りなくなる数だ。
35年間、学部と大学院で基礎科目の「マーケティング論」を教えていた。受講した延べの学生数は、計算上は、1万2千人を超えているはずである。10月初旬には、全国の大手書店やネット書店から購入できるようになる。まあ、それでも、現実的に考えれば、ゼミ生の全員どころか、潜在購買層は3人に一人くらいだろう。
わたしの予想では、業界関係者、身内を入れて、関係者需要は400部? この数字は甘いかもしれない。元ゼミ生の皆さん、ご両親や親戚にも複数本、買ってくださいね(笑)。この本は、10月の発刊後は、全国の大手書店とネット(アマゾンや楽天)で発売される。でも、自費出版本なので、カバーするエリア(書店数)は限定されるだろう。
残りの800部(=1200部-400部)の需要予測は、インスタグラムのフォロワーが、約2万3千人いることが根拠になっている。そのうちの1%が購入してくれれば、200部の売上になる。これで、半分(600部)が捌ける計算になる。
今回は、小学館さんからは、「先生、絶対に献本しないでくださいね!」と指令が出ている。わたしの潜在顧客(売上)が、献本分で相殺されるからだ。発売後の2ケ月間(年末まで)は、せっかちな性格を抑えて、禁欲的に行動しようと考えている。それでも、年を越したら、年始のあいさつ代わりに、ある程度の冊数は配ろうかと思っている。
一番の課題は、一般書店流通ではなく、著者のわたしが注文を取る方法である。大学の先生をやっていたので、「サイン本のニーズ」があるらしいことはわかっている。マーケティングの本では、いつも一定数の読者にサインを依頼された。今回も同じことが起こるだろう。
昨日、小学館の方に相談したところ、インスタグラムやブログで注文を取って(名前と住所と冊数+「サインの有無」)、神田小川町のオフィスから発送する方法である(あるいは、秘書の内藤か、自宅にいるかみさんに作業依頼を出す!)。これならば、会社(オフィスわん)の銀行口座に振り込んでもらってから、郵便局のレターパック(180円)で注文主に発送すればよい。
もしかすると、このニーズが思いのほかに大きいのかもしれない。インスタグラムならば、本のプロモーションを兼ねて広告を一緒に流すこともできるだろう。これまで一度も実行したことはないが、あくまでもテストケースと考えればよいだろう。
いずれにしても、『わんすけ先生、消防団員になる。』は、手作り感が満載の素敵な本に仕上がっている。
内容もさることながら、表紙カバーの装丁やレイアウト、葛飾周辺の地図のイラストなどがとても可愛い。グラフィックス(写真)を、ブログでは見せられないのが残念だ。
来週になると、束見本を抱えたわんすけ先生が、インスタグラムに登場することになっている。8月28日が画像の解禁日なので、月末30日か31日に、小川のインスタグラム(wanwanwannsuke)を楽しみにお待ちください。