何歳までマラソンを走り続けることができるか?

 『月刊ランナーズ』が2023年3月号で、「究極の夢を追い求める、目指すは100歳現役ランナー!」という特集を組んでいる。101歳の永田さん、99歳の福田さん、97歳の上野さん、94歳の奥山さんなど、90歳代のランナーたちが、100歳を目指して走り続けている。ところで、自分は何歳まで走ることができるのか?

 

 遅咲きの素人ランナーは、45歳で走り始めた。60歳ごろから、ハーフの持ちタイムが落ち始めて、ときどき故障をするようになった。最近では、コロナ禍で練習が思うようにいかず、膝と腰を故障してしまった。2年間のブランクのうちに、20年ぶりで年間走行距離が100KMを割ってしまった。

 一方で、ハーフマラソンのゴールタイムが、2時間を切れない状態が長らく続いている。このままでは、特集号のランナーたちのように、80歳までハーフでさえ完走できなくなってしまう。焦燥感を抱いていたところに、ランナーズの記事は、老年ランナーには一筋の光明を与えてくれた。

 

 友人で今年85歳のランナーがいる。アイリスオーヤマの元社長室長で、一緒に何度も青梅マラソン(30K)を走った岡本幸司さんだ。岡本さん、80歳までハーフマラソンを2時間半で完走していたはずである。この頃はさすがに、もっと短い距離のレースをはしっていらっしゃるようだ。

 それでは、わたしの場合はどう予想できるか? 50歳の時(1999年)で、ハーフのゴールタイムは、1時間45分前後で走っていた。その15年後(2019年)に走った魚津しんきろうマラソンは、1時間59分。15分は遅くなったが、2時間前後ではゴールできていた。アップダウンはあったが、直近のハーフ(東京チャレンジ・ハーフ)では、2時間11分台である。

 このデータを見ると、ほぼ一年でタイムが1分ほど遅くなっていることがわかる(2020年~2022年は例外)。練習量や体調にもよるが、70歳過ぎのランナーが皆さんおっしゃているように、「定年後は走ることに専念できるようになる」。きちんと体調を整えて、月間150~180KMを走り切ることができれば、いまのペースで80歳まではマラソンを継続できるらしい。

 

 ものごとを長く続けるには、目標設定が必要である。ランニングも同様だと思う。

 71歳のいま、つぎのレースでは2時間5分前後で走ることができるだろう。2年前のケガから復帰して、調子は上がってきているからだ。とすると、80歳の段階で、2時間30分以内でハーフを完走できそうだ。あくまでも推測だが、わたしの場合は、遅くにマラソンをはじめたので、若いころはそれほど体を酷使してきたわけではない。

 岡本先輩を目標に、85歳までは10KMレースを完走してみたい。