「富山わさびプロジェクト」は、次のステージへ

 本日の夕方、「富山わさびプロジェクト」のzoom会議が開かれる。6人が参加する。プロジェクトがはじまってから、年が明けてちょうど一年が経過している。富山と新潟の事業者や生産者が、わさびの温室栽培に手をあげてくれるようになった。投資額が半端ではないので、ふつうの農業経営者は二の足を踏む金額になる。

 

 それでも、とりわけ北陸地方(富山、金沢、福井、新潟など)での温室わさび栽培は、生産性が高いことが明らかである。産地形成を狙ってのプロジェクトをはじめて一年。何軒かの事業者に声掛けしていた。そうしたところ、わさびの栽培に興味をもって取り組みたい組織が何組か出てきた。

 そうした事業者に対して、安心してわさびの栽培に投資してくれるよう条件整備をする必要が出てきた。そんなわけで、今夜相談のために、企画会議を開催することにした。

 以下は、今夜の議題書である。

 

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「富山わさびプロジェクト」(2023年2月1日 午後6時半~)
 <本日の議題>(zoom会議)

 

0.新規生産者の動向(報告:澁谷さん)

 

1.ビジネスモデルに関する課題(提案:小川)
 <代替モデル1>
 ①種苗の提供、②わさびの栽培管理、③販売・ブランド戦略をパッケージ
 → このビジネスは有効かどうか?
 <代替モデル2>
 ①温室の施工で売り切り、②栽培管理、販売先・ブランディングは自由
 → 中間のビジネスモデル(3)はあるのか?

 

2.種苗の提供と栽培管理に関して
 一番の課題は、①種苗の購入、②わさび苗の栽培管理(病害虫の対応)
 <提案> 「アーチング研究会(バラ)」のような「研究会組織」を作る(会費制)
 栽培管理データや生産販売データを相互に提供し、経営実践を発表する場
  + 栽培方法や販売先の価格動向をデータで共有し、生産販売戦略を同期化

 

3.プロジェクトのチーム編成
 われわれに求められる仕事内容
 ①種苗提供、②温室の補助金申請、③栽培管理、④販売戦略の立案、⑤その他
 ある種のチーム組織を編成すべきかどうか?
 1.との関係で、独自に販路を開拓したり、種苗などを個別に購入する方法もある

 

4.その他(3つの懸念)
 わさび市場(国内外)の将来について、<明確な見通し>がないと、投資する事業者や出資者は、投資に躊躇するのではないか?
 ①本わさびの生産動向、
 ②加工品の可能性(根茎、茎、花、根など)、
 ③販売先の見込み(数量、品質、種苗関連など)
 → 資金と組織が絡む話なので、皆さんからご意見を