3つの大きな仕事(翻訳、商標の鑑定、連続セミナー)を、年内に終えることができた。

 本日をもって、約600頁の翻訳が終わった。さきほど、「訳者あとがき」を書いて、担当の編集者に送った。デジタル版の刊行は、1月初旬を予定している。これで、51冊目の書籍刊行になる。同時に、先週には、米国ネット企業の商標鑑定の案件を終えた。これで年内に残っている大型案件は、連続セミナーの講義だけとなった。

 厳密にいえば、複数の講演案件(ダイレクトマーケティング学会など)が残されている。どれも、講演資料の準備がほぼ終わっている。講演のため、弟子が会長を務めている、学会の会場(西武文理大学)まで出向くだけになっている。

 定年退職して、授業と演習がないことが仕事が楽になった要因だ。毎週、定期的にクラスに出向くのは結構大変だったことが今頃になってわかる。35年間、無休で働いてきた。これほど休校をしない先生も珍しかっただろう。

 現役時代は、風邪らしきものを引いた記憶がない。海外出張も、できるだけクラス授業は避けて出かけていた。地方で開催される学会のため、ゼミだけは学生に任せて出たことがあったかもしれない。しかし、ゼミ生には授業運営を任せていたから、教室は空にしていたわけではない。フィールドワークで会社か現場に出ていただろう。

 

 いまさらながら、35年間は健康だったことに感謝である。ふつうは、年に一回程度は休むものだろう。いまは補講期間があるから、健康で休校しないことが強みになる。無駄なリスケを必要としないからだ。

 そういえば、ダブルブッキングでスケジュールを変更する以外に、急なミーティングの延期もほぼやらない。その昔は、首が回らなくなってしばしばリスケをしていたものだ。今は余裕で仕事を回している。困ったことがあって、わたしに遇いたい場合もほぼその週のうちに対応ができるようになっている。

 これも、退職して、ふだんは自由が効くようになった優位ゆえだろう。願わくば、年内にもう一度、温泉巡りをしてみたいものだ。せっかく、大きな仕事を3件、終えることができたのだから。昔ならば、ここで一緒に旅行をしてくれるグループの募集をするところだが。

 

 おっと、12月3日~4日は秩父夜祭で、みんなで法被をきることになっている。5年ぶりで、秩父で冬の花火をみることができそうだ。7日~8日にかけては、京都旅行だ。嵯峨嵐山のビブグルマンの店「いのうえ」に寄るのは、しばらくぶりだ。

 帰りは、関西方面から西か北に向かって、海岸線を電車で帰りたい。そのまま日本海側で温泉に寄ってくることができれば、これはそれで最高の休日になる。3年間、ついぞ絶えてなかった電車の一人旅。

 

 蛇足である。退職したので、仕事が減って大幅な収入減になると思いきや、例年と収入はほとんど変わらない。それどころか、会社に収入が入ってくるので、キャッシュフローで言えば、個人としては大幅の増収である。

 このからくりは、本人にしかわからないだろう。実際的に、「遊びに使える資金は潤沢だ」と本人としては言いたいのである。お相手を探しているが、わたしのように時間が自由になる相方は、なかなか現れないだろうな。