拙著『青いりんごの物語:ロック・フィールドのサラダ革命』(PHP研究所)は、これまでにもメディアに紹介されてきました。3月の発売直後には『日経MJ』に、4月に入ってからでは『夕刊フジ』やMXテレビの番組で取り上げられていました。しかし、日経本誌の書評欄は、ビジネス書の読者にとって、特別に影響が大きいと思います。
その意味でも、本日(4月16日)の読書欄への掲載は、わたしや発行元のPHP研究所、対象企業でもあるロック・フィールドにとって、うれしい知らせでした。
出版を企画協力してくださった中野郁夫参与に、日経新聞の読書欄(短評)に掲載されたことをお知らせしましたが、まだ返信がありません。PHP研究所の佐藤義行さんからは、「ありがとうございます。社内に情報共有します」と返事が戻ってきています。
朝早くに目覚めて、玄関脇のポストから日経新聞を取り出していたのですが、ダイニングテーブルに置いたまま紙面を読まないでいました。8時ごろにスマホを見ると、JFMAの遠藤次男顧問(ダイヤモンド・フリードマン社、元社長)からショートメールが来ていました。
「おはようございます。いま日経短評『青いりんごの物語』読みました(桜のマーク)。21日神田小川町伺います」。
遠藤顧問らしいと簡潔なメールでした。前回、『日経MJ』(3月23日)に拙著の紹介文が掲載されたときは、わたしから真っ先に遠藤さんに知らせました。『チャーンストア・エイジ』の連載や寄稿を積極的に取り上げてくださったのも、遠藤顧問でした。
早速ですが、友人たちに、日経本紙の紹介文をスマホで撮って、活字を写真を送りました。およそ60人ほどに届けたところ、午前中だけで半分ほどの友人・知人から感想が戻ってきています。LINEグループだと、一度に30人ほどの単位で写真を一斉送信することができます。便利な機能です。もちろん、ショートメールでも送りました。
スマホからは画像だけで、テキストが送れていません。少々面倒なのですが、以下の文章をわたしが手入力することにします。短評のテキストの文章は、とてもわかりやすく、なおかつ簡潔です。
■『青いりんごの物語』小川 孔輔著
デパ地下でなじみの総菜店はどのようにつくられてきたのか。今年6月に創業50周年を迎えるロック・フィールドの企業史だ。題名の青いりんごは、赤く熟したりんごではなく未熟なまま挑戦し続けるという社風を表している。
同社のビジネスモデルの本質を記録として残すために企画された。創業時から日常的な総菜への転換、RF1ブランドの確立、2012年からの再発展期まで丁寧にまとめ上げている。企業史であり同時に創業者岩田弘三の伝記本でもある。先見性のある経営者で、いかにデザインを基軸に経営理念を概念化してきたかが分かる。随所に出てくるコラムのエピソードは長い準備期間のたまものだろう。岩田氏の人物像が浮かび上がる。(PHP研究所・2090円)
この短評は、まちがいなく、編集委員の田中陽さん(流通経済担当)が書いてくれているはずです。筆者として感動するのは、内容を100%パーフェクトに解読してくださっていることでした。その中でも、いちばんにうれしかったのは、コラムの位置づけについてのコメントでした。
紹介文を読んでくれた友人たちからは、たくさんの感想が送られてきています。そのうちのいくつかを紹介してみたいと思います。ご本人には承諾を得ていませんが、ご勘弁ください。
「本質を具体的にわかりやすく読者に伝える。なかなか難しいことですが、それを完成度高く表現し出来上がっている。それがわたしの考えです。」(物語コーポレーション創業者、小林佳雄さん)
「拝見しました。田中陽さんらしいタッチですね。過不足なく岩田さんと執筆者に言及しているのは流石です。因みに、松井の『わたしの履歴書』は田中さんの手になるものです。」(松井忠三さん、松井オフィス代表、良品計画元会長)
他にもたくさんの方から、返信と反響をいただきました。著者冥利に尽きますね。