昨日から、研究室の在庫本を整理するため、臨時に「小川書店」(@オフィスわん)を開店している。「ご注文の書籍を郵送させていただきます」と皆さんにメールしたところ、本日10時現在で、52冊の注文をいただいた。おもしろい現象は、在庫リストにない本のリクエストをいただいたことだった。フィスク他『サービスマーケティング入門』(法政大学出版局)。
わたしの自宅の書棚に一冊、置いてあるだけ。初版のコレクションにもう一冊あるような気がするが、わたしにとっても希少本である。リクエストいただいた方には、いまの在庫状況をお伝えしている。本人も、「中古市場(2次市場)をウォッチします」とメールには書いていた。
わたしが過去に書いた本で、中古市場で高値がついているのは、そのほかには、アーバン他(1989)『プロダクトマネジメント』(プレジデント社)である。いつかネットで見たら、6千円の値段がついていた。それでも売れるのだと思うと、もっと在庫を持っておくべきだと後悔したものだった。
いまでも、自宅の書庫に5冊はもっている。時価総額で3万円だ。(笑)
何人かの方に、とくに現役の大学教員や、外部セミナーを実施している経営者の方には、わたしからスペシャルオファーを申し出ている。つまり、大量に購入してくださった場合は、「小川先生が無料で出張講義をやります!」と。
出張セミナー前提のオファーが来そうな雰囲気が2件。たしかに、書籍の出版から利益が出ないが、いつもは講演でお金を稼いでいる。今回はその逆になりそうな気配である。在庫整理が目的だから、それもまたよしとすることにしよう。
新しい読者が見つかるかもしれない。購入していただいた方は、わたしの新しい顧客である。目の前の利益はおいておくことにしよう。作家になって、80才まで20冊の本をこれから書くつもりでいるのだから。