静岡SC卒業生と再会、ミニ講演会を開催することに(1月23日)

 清成忠雄総長と坂本光司教授(当時)の肝いりで、法政大学が静岡市に社会人向けのサテライト校を開校していた。政策創造研究科とイノベーションマネジメント研究科の共同運営だった。開講期間は約10年間。その間に、毎年20人ほどの卒業生を輩出している。経営大学院がいちばん輝いていた時代だった。

 

 開校初年度から、わたしは夏季集中講義で、静岡駅前のホテルに一週間ほど滞在していた。明日から連泊する予定の静鉄ホテルプレジオ北である。8月の暑い盛りだった。当時は、講義が終わってから静岡サテライトの学生とよく飲みに行った。静岡は駿府マラソン(ハーフ)を走っていたので、よく知った場所だった。

 販促研の杉山君と静岡市役所の学生たちとも、しばしばマラソンを走った。走り終わって銭湯に入ってから、またまた痛飲した。懐かしい思い出の場所が、静岡にはたくさんある。うなぎのあなご屋を知ったのも、駿府マラソンがきっかけだった。マラソンの走路に立っている、うなぎやの看板をたまたま見つけた。

 

 駿府マラソンを走り終わってから、ホテルのフロントで、「おいしいうなぎ屋さんが、コースの途中にあるみたいですが」と尋ねると、すぐさま「あなご屋さん」に連絡を取ってくれた。名前は忘れたが、よく気が利くきれいな女性だった。一度だけ、彼女と「あなごやデート」をしたことがある。

 ホテルの勤務規則では、おそらくNGの行動だっただろう。10年以上前のことだから、今となっては時効だろう。あなご屋の御主人とは、明後日に、何年ぶりかで再会できることになっている。心臓のバイパス手術をなさっていたが、パイロットの免許をお持ちの方だった。法政大学が航空操縦専修をはじめたこと話して、大いに盛り上ったものだ。

 元気でいらっしゃるはずだが、最後にお会いしてからとなると、5年近くの時間が経過しているはずだ。大久保あかね先生やABCクッキングスタジオの志村なるみさん(創業者)とも、しばしばあなご屋で会食していた。

 

 明後日は、あなご屋さんを訪問する前に、杉山君の販促研の主催でミニ講演会を開催する。テーマは、「日本の経営者、その経営理念と生き方」である。大学院の最終講義で話した内容の再演である。元静岡サテライトの卒業生が数名リアルで、その他はオンラインでわたしの話を聞いてくれることになっている。 

 コロナが沈静化していることを前提に組んだ講演会。残念ながら、大規模な宴会もできない。それでも、数人とあなご屋を最後に訪問してみたいと思っている。皆さんとの再会を楽しみにしている。