仕事に出かける前に、朝起きて必ずやる一連の動作がある。通過しないと気持ちが悪いルーティン(定型の繰り返し作業)である。消費者行動論では、「儀式(ritual)」とも呼ばれる。わたしの場合、早朝の通過儀礼は、3種類のサプリメントを飲むことと、お風呂の入ることである。
わたしは、「サプリメント大魔王」を自任している。美容と健康のために、一時期は5種類のサプリを摂取していた。さすがに、数年前からはそれを3種類を絞り込んでいる。いま飲んでいるのは、チョコラBB(エーザイ)、コエンザイムQ10AA(資生堂)、セサミンEX(サントリー)の3種類である。
それぞれのサプリは摂取の狙いが違っている。いずれも摂り始めてから、10年(セサミン)~20年(コエンザイム)近くになる。いちばん古いのは、チョコラBBである。わたしはアレルギー体質で、子供のころから肌あれがひどかった。桃井かおりがCMで宣伝したのに影響されて、30年近く欠かさず飲み続けている。おかげさまで、ニキビや肌荒れからその後は自由になった。すべすべである。
コエンザイムQ10AAとの出会いは、「資生堂薬品」の事例(サプリメント市場への進出)を書くために取材したことがきっかけだった。摂取をはじめた当時は、薬品事業を立ち上げた高原さんが資生堂薬品の社長をしていた。すでに退職されているはずで、いまはどのようになさっているのだろうか?
セサミンEXは、マラソンを走る前日に服用する特殊なサプリメントである。ハーフマラソン以上のレースときだけ摂取する。実質的な効果(スタミナ維持)とともに、”ゲン担ぎ”の意味もある。服用したレースの結果が良かったことがあった。おまじない的に服用をしている。ちなみに、通常のレースでは、アミノバイタルPRO(味の素)をレース前に飲んでいる。
ケースBYケース、状況に応じてサプリメントを飲み分けているともいえる。なので、自らを「サプリメント大魔王」と自嘲的に呼んでいる。ライナース(ピーナッツファミリーの一員:スヌーピー)が引きずっている”セキュリティブランケット”のようなものかもしれない。
二番目の朝の通過儀礼は、朝風呂である。これは、父親(小川久)から継承したものである。父は、若いころから痔疾患がひどかった。痔疾がひどかったのは飲みすぎが原因で、そんな習慣は長男のわたしも引き継いでしまった。毎日、シャワーでもよいから、朝風呂を浴びないと一日が始まらないのは父からの遺伝である。風呂に入らないまま外出した日は、一日中、気持ちが悪い。
そろそろ、風呂上がりで書いているブログを終えることにしよう。本日は、午前中は神宮前まで、アールビーズの取締役会である。午後は、大学に戻って学部ゼミになる。残念ながら、月曜日にチェックを終えた3年生の読書感想文は、あまり出来が良くなかった。4年生とこれほどまで差がつくとは思わなかった。
12人中、10人が「再提出」となっている。それでも、あと半年もすれば、彼らも立派な文章が書けるようになる。これも、繰り返して練習すること(儀式)で達成できるものである。しつこいくらいの反復練習の成果である。がんばれ!めげるな3年生!!