大型連休中の読書三昧、、、『日経ビジネス』(特集号:アリババの実像、バイデンの100日)、ジャック・アタリ著『食の歴史:人類はこれまで何を食べてきたのか』、アンドレ・アドニアン他『マッキンゼーが読み解く食と農の未来』

 「農と食のイノベーション」『食品商業』の連載が、5月号(28回目)で終わった。3年間続いていた連載だったので、無事に終わてホッとしている。その反面、差し迫った原稿に追われなくなった弊害も感じている。つまり、個人的には原稿の手抜き(遅滞)が始まったことに恐怖心を覚えている。

 

 三度目の緊急事態宣言がはじまってから、大学に行くことが亡くなった。そのため、秘書の内藤から自宅に定期購読している雑誌が送られて来る。しかも、連休でどこか気持ちが緩んで怠惰になっている。昨日は、ガーデンシクラメンとジュリアンをビンカ(ニチニチソウ)で置き換える「改植作業」をしていた。

 庭いじりとリハビリの自転車こぎ(+24時間ジムでの筋トレ)で、昨日も一日が終わってしまった。PCの作業机のとなりには、毎週届く『日経ビジネス』と『ニューズウイーク日本語版』など(+ビジネスの月刊誌)が山のように積んである。昨日は、『日経ビジネス』の4月5日号(特集:アリババの実像)と4月19日号(特集:バイデンの100日)を庭いじりの後で読破した。

 ふだんは、日経ビジネスなどは飛ばし読みをしているが、昨日はきっちりと隅々まで読んだ。めずらしく薄い特集号で、それだけの価値のあるネタが仕込んであった。

 

 「バイデンの100日」(4月19日号)

 日本の一般メディアからは、トランプの記事が消えてしまった。ツイッターのアカウントが停止されたからだ。しかし、米国の半分は、いまだにトランプ支持である。その現実(Qアノン)と、日本で語られているバイデン政権のいまが詳細に解説されていた。米中の交渉と経済戦争のはじまりの姿が勉強になる。

 

 「アリババの真実」(4月5日号)

 2回消えてしまっているジャック・マー氏(アリババ創業者)の過去と現在を解説している。所詮、大企業の創業者会長(マー氏)といえど、中国ではお釈迦様(共産党の権力者)の掌の中にいるという真実。そこから発する様々な不都合が分析されていた。政治は何も生み出さない。経済主体である企業組織が、最終的な富を生み出す。

 これまでは、習金平氏とジャック・マー氏の間で確執はありえなかった。しかし、この先はどうだろうか? 中米の対立が激化する中、共産党はアジア・アフリカの覇権と体制維持を優先するだろう。そのとき、国営企業優先の経済のエンジンは、10年先まで持つのだろうか?

 米国との闘いという次元で、かつての日本といまの中国の姿が重なって見える。アリババの未来には、この先はどうなるのだろうか? そして、中国に拠点を抱える多くの日本企業の立ち位置は? ユニクロと無印、伊藤忠商事がつぎのターゲットにならないとよろしいが、、、

 

 ところで、机の上には、ジャック・アタリ著『食の歴史:人類はこれまで何を食べてきたのか』(プレジデント社)、アンドレ・アドニアン他『マッキンゼーが読み解く食と農の未来』日本経済出版が積んである。