「第2回個人レポート」の最優秀作品を掲載させていただきます。堀場さんと伊藤さんのレポート(評点S)です。「A+」の14人分も含めて、物語コーポレーション(小林さんと鈴木さん)の豊橋フォーラムオフィスに送付済みです。選に漏れた学生さんも、ご苦労様でした。土曜日に、第3回のレポート提出をお待ちします。
個人課題#2:都市型の新しいフォーマット(物語コーポレーションへのアイデア提起)
2020.12.11 20w0106 伊藤裕之
首都圏に出店することを前提に、提案を考えてみた。一言でいうと、マンション、オフィスビルの上層階で見晴らしが良い場所で、焼き肉、しゃぶしゃぶなどの高級料理店を設定することである。
なぜこれを思いついたかというと、通常と逆のことを考えたため、浮かんだアイデアである。
普通、通りに面した1階、もしくは2階にお店を構えるほうが、集客の意味では適している。しかし、競争の激しい首都圏で、他店と同じ考えでは独自性がなく、味、おもてなしだけでは、じき飽きられてしまう。今週の平日夜に東京のある丸源のお店に行って、10種盛りコースの焼き肉を夕食で食べた。おもてなしは中の上と感じたが、何度も行きたくなる店かと言うと、同様の他の店は幾多もあり、そうは思わない。よって首都圏に店舗展開するのなら、もう一つ集客の目玉となる何かが必要であろう、と考えた。
そこで店を設定する立地を上の方へ、それも最上階に近い方ならどうであろうかと、考えたらアイデアが浮かんだ。東京の首都圏近郊で魅力的な景色は、高層マンションなどから見える、富士山、東京タワー、スカイツリー、レインボーブリッジ、東京湾、新宿都庁である。皇居が見える隠れたスポットもある。ある会社から見えた皇居の緑の多さ、広さに正直、感動を覚えたことがある。天気が良い日には、遠くに富士山が見えるスポットも多くある。実は東京は、場所によって素晴らしい景色が見えるスポットが最も多い都道府県である。横浜のみなとみらい地区からは、富士山だけでなく、逆に東京がよく見える景色が良いことが知られており、東京近郊を探せば幾つもそのような名スポットは多く存在する。昼だけでなく、夜の夜景も綺麗で魅力的な立地である。
マンションの上層階を確保し、飲食店にするのは、相当な準備と調整が必要であろう。新築時から物件を抑える必要があるかもしれない。既に立地されている物件では、法の規制もあるかもしれない。一方、現在オフィスビルになっているところでは、今後、テレワークの一層の普及に伴い、撤退、空き室が出てくるであろう。そうすると、景色の良い物件も今後増加する可能性が高い。交渉次第では、飲食店への改装も可能ではなかろうか。
小さいビル、テナントでも立地条件がよく、景色が良ければ魅力的な店になると思われる。厨房への改装に費用がかかるかもしれないが、自由に新たに店舗設計ができる利点もあるのではなかろうか。ビルの条件に合わせて、小さな店舗、中規模の店舗と自由度があるかもしれない。コロナ禍のこともあり、ゆったりしたスペースであることも重要かと思われる。
顧客視点から見ると、味、おもてなしが素晴らしく、それに景色も良ければ、店を訪れての驚き、満足も格段であろう。家族、友人、大切な人との会食をさらに楽しいものになる。景色が良い別の店に行きたい人も多くいるであろうし、それがチェーン店全体としてみたときの固定客獲得につながるのではなかろうか。景色が良ければ今までお客が少なかった14時から17時の時間帯も集客も期待できるであろう。そうすると一日の稼働率アップも期待できる。
また、お店にお客様を案内するエレベーターにも工夫があってもおもしろい。そこに住んでいる住民、働いている人の理解が必要かもしれないが、時間が決まっている場合は、階下にお迎えに行き、案内できるかもしれない。
狙いをまとめると、顧客層:友人、家族、会食を行う会社経営層。中心価格帯:1万円。顧客サービス:丸源同様の高級肉、酒類+景色、店舗立地:景色が良く高いビルの上層階である。以上。
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物語コーポレーション個人課題
20W0125 堀場 一希
外部環境
昨今コロナウイルスの影響による居酒屋の業績低迷により、各社脱居酒屋の流れがあります。株式会社ワタミの「焼肉の和民」やAPカンパニーの「つかだ」など各社新たな業態へと進化しています。コロナウイルスの影響はどこまで続くかわからないため新業態において考慮する必要があると考えます。また、世帯構成として東京などの都心部などでは、過半数が単身世帯を占めるようになっています。
提案 豊橋カレーうどん専門店の都心展開
物語コーポレーションの新たな業態として豊橋カレーうどんの専門店を提案します。カレーうどんといっても一般的なカレーうどんではなく豊橋カレーうどんです。物語コーポレーションは愛知県豊橋市の会社ですが、メニューにおいては特に地域色はだしていません。愛知県のグルメは味噌煮込みうどん、ひつまぶし、味噌カツ、台湾ラーメンなど様々で人気が高いと考えます。私は愛知県に26年間住んでいましたが、まだまだ全国に通用するグルメはあると思います。その中でも特に豊橋カレーうどんは美味しさのわりに知名度が低いため、市場に展開した際の顧客にもたらすインパクトは大きいと考えます。豊橋カレーうどんとは図表:1で示すように通常のカレーうどんにウズラの卵、とろろ、ごはんが入った豊橋のご当地グルメです。
図表:1豊橋カレーうどん(*小川の注:省略、本当は、この絵が面白のですが、、、)
豊橋カレーうどんは、非常にボリューミーなため男性ビジネスマンの中食需要と単身世帯の夕飯需要が狙えると考えます。平均客単価900円として新宿などの駅近くでの立地での出店を提案します。また、すでに展開している焼肉きんぐや丸源ラーメンのリソースを活用すれば実現性はあると思います。
豊橋カレーうどんをきっかけにゆくゆくは愛知県の美味しいものを扱う専門店業態として展開することで愛知県グルメのハブとして全国へ受け入れられると考えます。