2週間ほど前の10月16日に、原宿にあるユニクロの新店に花を見にいった。いまは3店舗でユニクロが花を扱っている。横浜、銀座と原宿である。1束390円、3束で990円(税抜き)。ユニクロらしい価格付けである。束売りだけでなく、2980円のブーケも置いてあった。
原宿店の場所は、改築されたJR原宿駅の真ん前。地下への階段を降りて、店舗の入り口が花売り場になっている。ユニクロの看板がなければ、本当に花屋だとまがうくらい。花屋らしい、花売り場になっていた。花売り場をくぐって、洋服のフロアに入っていく。
値段、品揃え、鮮度は、どれも申し分ない。商品づくりとディスプレなどは、街の噂によると、ある花市場が指導・監修しているらしい。フランスの大手チェーン、モンソーフルールに似たレイアウト・陳列になっている。
しかし、一番感心したのは、入って左の側面に掲げられていたメッセージボードの文言である。バケットにダイアが差してある、その真上に次のメッセージが掲げられていたからだ。
UNIQLO FLOWER
花と服には共通点があります。
人々生活に彩りを与え、より豊かにしてくれる。
そして、季節を感じらせる。
服を選ぶように、花を選んでほしい。
さあ、花のある生活をはじめよう。
横浜の店から、店舗の入り口に花を置くように提案したのは、柳井正社長だと聞いている。花売り場に堂々と掲げられている「花と服の共通点」をうたったメッセージも、柳井さんが直接チャックした雰囲気がある。きっとそうだろう。
2004年に法政大学の大学院で、「花を洋服の売り場においてください」とお願いしていた。その願いが実現したのだった。その意味を柳井さんはようやく理解してくれたように思う。
Lifewear(普段着)に対して、Lifeflower(普段使いの花)。ユニクロフラワーのこの先が楽しみだ。