昨日の対面演習授業で、学生のひとりが、おもしろい商品を紹介してくれました。「カレー賢人」という名前のブランドで、カレーを食べるための専門スプーン。新潟県燕三条市の山崎金属工業という会社が開発した商品です。お値段は1100円(+消費税)。同社のHPサイトで購入できる他に、Amazonなどのネットで購入できます。
通常のカレースプーンは、500円前後です。もっと値段の高いスプーンもあるのですが、それでも100円ショップで売られている金属食器よりは値段が10倍ほどします。それでも、2017年に新発売されたときには7千本が3か月で完売したようです。SNSで評判になったからです。
この商品の特徴は、スプーン形が左右非対称の形をしているところです。「サクー」というカレー専用のスプーンは、具材などをカットするためにスプーンの先端に「ヘラ」がついています。わたしは、野菜カレーやカツカレーを食べるときに、具材をカットできないので不便に感じていました。この商品でその問題が解決できます。
しかも、スプーンの柄が緩やかに湾曲しています。見た目のフォルムが美しいところも魅力です。美味しく食べるための条件が整っています。早速、本日、同社のサイトから、「サクー」を注文してみました。近日中に届くはずです。その際は、自宅でカレーを作ってみたいと思っています。
というわけで、昨日のゼミでは、「カレー賢人」についてディスカッションをする時間を設けてみました。以下のような課題を5つの班で議論して発表させてみました。今年度は、コトラー/アイムストロングの「マーケティング原理」の英語版(Principles of Marketing)を学生たちに読ませています。
その第10章が、「価格付け」の理論でした。そのため、以下の4つの設問で30分のグループ討議を行い、最後に代表者に発表してもらいました。ブログの読者ならば、どのように答えますか?
<G討議課題>
1. 本体1100円(+税)の価格は妥当か?
2. その値段設定の根拠は?
3. あなたなら、いくらの値段をつけるか?
4. カレー賢人を拡販するために、別の売り方を考えてみてください。
<参考>山崎金属工業、カレー賢人
https://shop.yamazakitableware.jp/?pid=119992961