友人の村松さんと元院生の川村くんに、朝早くに出したメールを紹介する。新型コロナウイルスが拡散をはじめてから、朝早くに目が覚めるようになった。日課になっているのが、東洋経済から発表されいる「コロナ新規感染者・死亡者・PCR検査数」のデータである。とくに東京都のデータを集中的に見ている。
こんなメールを二人に出している。
おはようございます。松村さん(川村くん)。
東京のコロナ感染者データ(「東洋経済新報社」のまとめ)を読んでいます。メディアが感染者の急増を煽っていますが、冷静に判断すると、感染者が急激に増えているわけではなさそうです。皆さん、感染者の数だけ見て騒いでますが、増加率は緩やかです。ここ10日間の新規感染者は、40人から60人の間で安定してます。
ここまで県境を越えての移動自粛が解除になり、人的な接触が増えています。なので、感染が爆発する状況ならば、すでに1日あたり新規感染者数が100人を超えているはずです。この5日間は、よくよくデータを見ると、毎日50人前後で横ばいですね。
ここまで県境を越えての移動自粛が解除になり、人的な接触が増えています。なので、感染が爆発する状況ならば、すでに1日あたり新規感染者数が100人を超えているはずです。この5日間は、よくよくデータを見ると、毎日50人前後で横ばいですね。
「革新の普及モデル」(マーケティング論:疫病や噂の広がりを予測するモデル)に当て嵌めて予測してみました。東京のコロナ第2波は、このまま緩やかにロングテールで収束に向かうとみています(*注:第一波より立ち上がりが緩やかなのは、人々の接触頻度が、行動自粛の余波で小さくなっているからです)。コロナの拡散が収まるまでには、ピークを打ってから約6〜8週間かかります。
曲線を当てはめると(移動についての規制の条件が変わらないとして)、新規の感染者数が10人を割るまでには3週間ほどかかります。つまり7月14日~21日にかけて、1日の感染者が20人台になる日が来れば、この予測は当たりです。もしも60人台を超えていけば、第2波の山がもっと高くなりますが、わたしはそうはならないとみています。
ところで、東京都の新規感染者が50~60人台で推移していることは、PCR検査数が第一波と比べて、20倍になっているからだということをご存知ですか? 4月のピーク時に同じ検査をしていれば、一日の感染者数は、ピーク時に1000人規模だったはずです。ですから、いまの50人前後は、その20分の1程度であると言えます。驚くほどの数値(感染が広がっている)ではないのです。
しかし、このまま感染者が推移するとすれば、政府は中国と韓国にビザを発行しない政策を取り続けるとみます。国際空港の公式的な開放は9月にずれ込みますね。それゆえに、ほぼゼロに近いインバウンド旅行需要に代替する形で、国内旅行を増やす手立てを始めるはずです。
以下は参考まで、週末の京都で考えたことです。<https://kosuke-ogawa.com/?eid=5272#sequel>
ブログに書いたように、7月以降、8月から9月にかけて、未曽有の国内旅行ブームが到来します。夏場でコロナが終息する気配を見せると、人々は本格的に県境をまたいで動き始めるはずです。
もっとも、わたしの予想が外れてしまえば、日本の経済がどうなるのかはわかりませんが。