【訃報】 商業界が破産申請、負債総額は8億円

 長きに渡って日本の流通業界をリードしてきた「商業界」が経営破綻した。飲食業や小売企業を経営指導してきた会社が倒産するとは皮肉なものだ。紙媒体不況と広告のネット移行で、収益が確保できなくなったようだ。時代の流れで、これは致し方ないことだろう。ところで、個人的にやや困った事態に陥っている。

 

 破綻した商業界が発刊している『食品商業』の連載のことである。来月号と再来月号の原稿はすでに完成してして、次号の「坂ノ途中(下)」(小野邦彦社長)の原稿は、昨日になって修正版を受け取ったところだった。雑誌掲載が無理だとすると、とりあえず、ブログに掲載しておくしか方法がない。

 その他の予定稿も、なんらかの形で残するつもりでいる。たとえば、「池田屋のランドセル」のように、3回くらいにわけてブログに連載していくことにしようかと考えている

 これまでのことを整理すると、食品商業の連載「農と食のイノベーション」は、これまでシリーズで21回まで進んでいる。先の4社分が宙に浮いてしまっている。
 1.ドイツの都市型植物工場「infarm」、
 2.群馬の「氷室豚」クリマ、
 3.豊橋の「物語コーポレーション」。そして、完成済みの
 4.京都の「坂ノ途中(下)」(小野社長)。
 
 不味いことに、infarmと坂ノ途中は原稿は完成ずみだ。しかし、原稿料は不払いになることが決定的になった。
 さらには、環境科学の論文、
 5.エイキング 博士のタンパク質が地球温暖化に与える影響を扱った論文を
抄訳して発表するの予定でした。
 困ったことには、商業界の経営破綻の余波で、一年後に出版予定だった書籍も宙ぶらりんになってしまった。約70%の原稿が完成している。連載36回分(約束)のうち22回まで。これも電子出版になるだろうか?