先月12日から、ローソンの愛媛と沖縄の店舗で、フードロス削減のためのポイント還元の実験が始まっている。本日から2日間、松山市内で実験中の合計8店舗を、ローソンの宮崎専務と巡回視察することになった。
店舗視察時には、二人のMO(複数店舗オーナー)のインタビューも含まれている。率直な感想を聞くことになる。ポイント還元実験の対象カテゴリーは、弁当とおにぎりの二つ。テスト開始から4週間分のデータを見ているが、そこから類推して、店舗巡回で確かめたい仮説が4つある。
なお、アナザーチョイス実験を簡単に説明する。今度の二地区でのテストは、店頭で午後16時以降にシールを貼った商品を買った人に、5ポイント還元する延期型の値引きシステムである。賞味期限が近づいた商品の購入に5ポイントを還元する。ただし、追加の5ポイントは、食に困窮している子供達を支援するために寄付するという仕組みである。
視察前の小川仮説
1.陳列量(販売数量)が大きい店舗やカテゴリーでは、アナザーチョイス(以下、ACと略記)の効果が出やすい。これは、商品の露出効果を想定している。
2.カード利用率が高い店舗で、ACの効果が出やすい。これは、当たり前のように思うが、データ的にはどうだろうか?
3.先入れ先出しの陳列の方が、ACの効果が出やすい。しかし、データを見る限りは必ずしもそうはなっていない。それはなぜか?
4.ACの告知を熱心にしている店舗では、キャンペーンの効果が出る。その場合の告知方法はどれが有効か?
以上、店舗観察とオーナーのインタビューから、効果改善のためのヒントを得てみたい。