弟子たちの活躍を喜ぶ: 献本を2冊+5月に1冊刊行予定

 大学院を卒業していった弟子たちから、近刊の書籍を二冊受け取った。自分が教えた学生が社会的に活躍する様をみるのは、教師としてとてもうれしいことだ。自分もまだまだ頑張らねばと、大いに刺激を受ける。内田学君(横浜商科大学商学部教授)と水沼啓幸君(サクシード代表取締役、中小企業診断士)。

 

 経営学研究科の博士課程に在籍していた内田学君からは、編著(2019)『MBAエッセンシャル』東洋経済新報社の第3版が届いた。初版の刊行から18年間で2回目の改訂になるそうだ。この分野ではトップの売れ行きだろう。
 私のもとで学んだあと、内田君はニューヨーク市立大学(高田教授の指導)に留学した。帰国後に会社(バルークコンサルティング)を興した内田君は、その後、共栄大学で教員に転身した。彼は日本のMBAコース(エクステンションを含む)で使用されるテキストを何冊か執筆している。
 教育の分野でとても頑張っている。著書は、MBAの入門書としてコンスタントに売れているようだ。たくさんの共著者をオーガナイズするスタイルは、もしかするとわたしから学んでくれたのかもしれない。
 水沼君からは、中小企業診断士として二冊目の『「地域一番コンサルタント」の成長戦略』(同文館、2019)が届いた。1月に彼の主宰する「人財育成セミナー」で講演した時に、「そのうちに2冊目が出版になります!」と嬉しそうに話していた。事業承継をテーマにした大学院の卒業プロジェクトで、彼は最優秀賞を獲得した。
 マクロミル創業者の杉本哲哉氏(当時、法政大学の客員教授)から受けた「愛のムチ」を糧に、卒業後は自分でコンサルタント会社「㈱サクシード」を創設した。自社を地域トップのコンサル会社にしただけでなく、年々セミナーも好評で受講者も増えている。
 経営コンサルタントとして成功するためには、最初の一冊を出すことが重要である。しかし、さらにハードルが高いのは、短期間で二冊目を出版することである。水沼君はそれを成し遂げている。継続は力だ。内田君のように三冊目を狙ってほしい。
 このあと一か月後に、三人目の弟子から書籍が届くことになっている。介護業界で活躍している里村佳子さんが、老舗の岩波書店から本を出版する。5月20日に、里村さんの出版記念パーティが開かれる予定だ。呼びかけ人は、元経営大学院教授で里村さんを指導した大村和夫教授。先日、大村先生からは、こんな案内文(案)が届いた。

 

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 里村佳子 出版記念講演会概要(案) 
 
1.趣旨
 法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科修了生の里村佳子さんが5月に著書を出版されます。私も叔父や母の介護に関わりながら、様々な場面で里村さんに相談し。有益な助言を受けました。
 介護といえば、何となく業務の内容が分かるかもしれませんが、その奥行きは深いものです。「アナログでハイテク」というのが介護技術の根本的な性格のように思えます。里村さんが豊富な実体験をもとに集積したケースから皆さんにも読み解いてほしいと思います。
2.記念講演会の概要
(1) 日次と場所
2019年5月20日(日)午後3時より開場
法政大学経営大学院棟  101教室(次ページ参照)
 以下、式次第(省略)
3.里村さんの書籍
 認知症の人の自尊感情を高める向き合い方が本人や介護者を苦しめる徘徊や暴力,不潔行動などの周辺症状を改善する.様々な患者との関わりから得た「根拠あるケア」とは何か,悩める家族,介護者に送るメッセージ。
 里村佳子著『尊厳ある介護』岩波書店
 2019年5月 1,800円(税抜き)

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 わたしはJFMA欧州視察ツアーのため、当日は出席はできない。別途に、個人的にお祝いの会を開こうと思っている。それにしても、里村さんには、拙著(2014)『CSは女子力で決まる!』生産性出版でもお世話になった。処女出版でもあり、彼女の活躍が世の中に認められたことでもあり、とてもうれしく思う。