トップインタビューが復活: 復帰後初のトップ面談は、FAJ藤澤社長になります

 機関誌『JFMAニュース』に2015年から連載してきた「トップインタビュー」が復活することになった。野口弥生さんが出産で休職している間に、原稿のストックがなくなってしまったからだった。弥生さんが4月から復帰してきたので、さっそく二人の経営トップのアポイントを取っていただいた。

 

 6月(明日26日の午前10時~)は、FAJ(フラワーオークション)の藤澤俊三社長。そして、7月24日には、フローラ21(花の仲卸)の小池潔社長にインタビューすることが決まっている。野口さんは仕事が早い。インタビューのスケジュールがすぐに埋まってしまう。

 先月のうちに、藤澤社長には、JFMAの松島事務局長に電話でアポイントを取っていただいていた。あとで聞いた話だが、二つ返事でインタビューを受けていただいたらしい。それにしても、大田花きの磯村社長とくらべて、藤澤社長との接点がすくないにことにいまさらながら驚いている。

 とはいえ、JFMAの会合で何度か藤澤社長に挨拶をお願いしたことがある。その場での急な依頼だったはずだが、気持ちよく引き受けていただいたことを覚えている。気さくな人柄は、花の業界内では有名である。明日、お会いできることを楽しみにしている。

 うっかりしていたのだが、藤澤社長に事前のインタビューメモ(質問項目)を送っていないことが、今朝になってわかった。野口さん(松島さん)と藤澤社長とは、電話だけで連絡を取っているからのようだ。メールでのやり取りをしていなかったことが、その理由らしい。

 

 FAJの事業については、詳しく知らない部分が多い。そこで、インタビュー前日になってしまったが、FAJの事業内容や藤澤さんの「あいさつ」などネットでチェックしてみた。FAJは、堅実な経営を続けているようで、昨年の売上げ(232億円、2017年度)も前年対比で99.4%。全国市場平均が95.5%だから、数値はマイナスとはいえ、業界内ではもっとも好調な市場の一つと言えるだろう。

 長期的な戦略評価をすると、FAJは、花き業界の革新者である。WEBで検索するとわかるが、1990年にアルフロックの台車を導入したのもグループとして日本で初めてだった。2002年には、エルフバケット(湿式の縦箱)を導入している。

 その後も、FAJ独自の取り組みとして、フェアトレード商品を輸入して量販店(イオン系列)で販売している。「Good!タグ」や花の日持ち試験室も、業界に先駆けて試みている。JFMAの試み(花の日持ち保証やバケットの規格)と類似した取り組みもあるが、花業界のシステムとしてはきちんと定着している。

 この辺の取り組みのきっかけなど、明日のインタビューでは詳しく伺いたいと思っている。