ローソン本の取材で、小坂哲也主事(現、ローソン開発本部)と梅本邦昭マネージャー(現、ナチュラルローソン商品部)のお話を、昨日の午前中に研究室で伺いました。2001年7月11日に、自由が丘二丁目にナチュラルローソンが誕生するまで、そして誕生後約7年間の事業展開についてでした。
大きな企業の新規事業でも、ベンチャー企業の新事業でも、その後の紆余曲折があって、ビジネスの内容はどんどん変わっていくものです。しかし、昨日のインタビューでは、実に驚くべきことがわかりました。
ナチュラルローソンに関しては、小坂主事が2000年に「ローソンの新規事業」として社内コンペで優勝したときのidea(基本コンセプト)が、ほぼ当初のままの形で実現しています。またその後の発展は予定の通りでした。さらに言えば、「青いローソン」やいま現在進行中のさまざまな「新規事業」に、NLの事業アイデアが溶けて浸透していることがわかりました。
たとえば、ローソンフレッシュ(ローソンフレッシュピックアップ)、ローソンファーム、(新浪さんの提唱した)健康経営の概念、コンビニでないプレミアムCVSの考え方、薬局との複合経営、ローカル調達の発想、PB開発の方向性、新規物流システムなどなど。
さらに詳しい説明は、本ブログで時間ができたときに紹介することにしますが、ナチュラルローソンを生んだ小坂主事とNL創業者の池田さん(故人)の努力と明察に敬意を表したいと思います。感動的な2時間半のインタビューでした。
本来は、きちんとしてマテリアルに残したいのですが、内容的に「極秘部分」が多いので、本日の説明はここまでにします。18年前のアイデアが、ほぼそのまま実現したことは驚きでした。そして、NLがローソンの今を支えている重要な事業であることも再認識しました。詳しくは、書籍の形になったときに、発表します。