Dutch Flower Group の売上は10~15%減少の見込み(2009年6月22日)

オランダ最大の花のコングロマリット「Dutch Flower Group (DFG) 」は、2009年に、売上の減少を10~15%と予測している。これは、財務担当理事の Harry Brockhoff氏がオランダの経済紙「Financieele Dagblad.」に報告したものである。(JFMS現地駐在員、オランダ山本清子さんから)


ご存知のように、ダッチフラワーグループ(DFG)は、合併したオランダのふたつのフラワーオークション(フローラホランド市場)にベースを持つ花の総合商社である。傘下には、花の輸出入会社「OZ(オーゼット)」、その販売先を英国などにも広げている花束加工会社「intergreen(インターグリーン)」などを持っている。欧州の花産業を牛耳っている感がある企業である。
 JFMAの総会などで、DFGの社長・会長にはしばしば講演をお願いしている。オランダ最大の花の総合企業である。欧州全域、とくにオランダの花不況の影響を会社が直に受けているということである。売上の減少額は、ほぼオランダのオークションの販売額の減少額に比例している。つまり、減収幅は、10~20%の間である。予想が昨年度の実績と同じであるということは、先々の見通しも明るくないと業界全体が予想しているということである。
 山本さんからのメールによると、「DFGの理事Brockhoff氏の予想では、2009年には、1200万ユーロ(約20億円)を会社として節減しなくてはならない。この決定により、FloraHolland Naaldwijk(オークションのある場所)のTradeParkの新建造物への投資は白紙となった。DGFは、この縮小された市場は、2010年末まで続くと考えている。DFGは、今年は多少に利益を上げられる(赤字にはならない)ことを期待している」