ラーメンこうすけ@三軒茶屋、ヘルシーで美味しいです

 自分の名前(こうすけ)と同じラーメン屋さんがあるなんて。5年前に元院生の松尾さんから、この店の存在を知らされていた。昨日はとうとう念願が叶って、実はそのことを久しく忘れていたのだが、人気の魚介醤油ラーメンを食することができた。一杯780円也。ご馳走様でした。

 

 お店は、三軒茶屋(田園都市線)の駅から歩いて6~7分くらいのところにある。土地勘がないので自信はないが、松島社長が住んでいる駒沢公園の近くではないかと思う。学生時代にこの街に何度が来たことはあるが、通りの様子などが大きく変わっていた。

 「一人暮らしの女性に、いま一番人気の街ですよ」(松尾さん)。町の雰囲気は、なんとなくそんな風にも感じられる。どことなく、ショーウインドーなどもおしゃれだからだ。

 一方で、チェーン店の日高屋やすき家などもあって、この町はラーメン激戦区にも見える。なのに、「ラーメンこうすけ」のような単独店の看板もたくさん見かける。大通りを入った路地が、碁盤の目のように真四角になっていないところがよい。

 道がどこも緩やかにカーブしているので、店の看板がブラインドになる。ほろ酔い加減でふらふら歩いていくと、忽然として、こじゃれた飲み屋さんや洋食店に遭遇する。ここは、そうした楽しみができる町だ。

 住んでいる人が町を作っていくのか、魅力的な街並みが素敵な人を呼び寄せるのか。鶏と卵の関係なのだろう。

 

 ラーメンこうすけは、表通りに入り口がない。初めての客はちょっと戸惑ってしまうだろう。大通りに面した舗道にあがり、スリットになった縦長の窓から、明かりが灯った店内を覗くことができる。黒色の板塀に、「裏手に回ってください」と大書してある。隣の店は、これもおいしそうな、から揚げ屋さんだ。

 その店から裏手に回りこんで暖簾をくぐると、店内はカウンターとテーブル席が20席ほど。午後6時半で、まだ客はわたしたちだけ。驚いたことに、ナチュラル&ウッディ調のしゃれた作りの店なのに、券売機!が設置されている。

 招待してくださった松尾さんが、迷うことなく「ビール(中瓶)」のボタンを押してくれた。「先生、ラーメンはどの種類になさいます?」。ご自分は、大きなお財布からお金を引っ張り出して、「ゆず醤油ラーメン」のボタンを押した。

 カウンター越しのオープンキッチンの内側で、麺を茹でる準備をはじめたマスターに、わたしはいつもの問いをたずねてみる。「おすすめのラーメンはどれですか?」。

 間髪を入れずに、「魚介醤油ラーメンです」と返事が戻ってきた。たいてい、メニュー表の最初に載っているのが一押しのメニューだ。「では、魚介ラーメンで」と松尾さんに、券売機で注文のお願い。

 

 ビールのつまみにシナチクと餃子を追加して、わたしたちはカウンター席に座った。(店主と思った)”こうすけさん”に、カウンター越しに、「法政大学教授 小川孔輔」の名刺を差し出した。

 「”こうすけ”なので、今日はここにやって参りました」と簡単にあいさつ。すぐに判明したのは、店主は、”こうすけ”さんという名前ではなかったこと。どうやら、(創業者と思われる)ふたりの名前を合成した店名だった模様。次回に行ったときに、その経緯をきちんと尋ねてみようと思う。

 創業から8年が経過しているらしい。激戦区で商売がこれだけ続いているということは、常連さんがきちんとついているからだろう。その理由は、なんとなくわかる。油ギトギトのラーメン店ではなく、こぎれいでヘルシーな店つくり、商品つくりをしているからだろう。町の雰囲気にぴったしなじんでいる。

 

 ほどなくして、注文した餃子とラーメンが出てきた。

 熱々の醤油ラーメンは、ヘルシーで美味しかった。添加物を一切使っていない。魚介類の出汁と動物の出汁とをミックスして、出汁を作っている。食べた感じ、お醤油のスープはあっさりめだ。

 痩せぎすの店主さん曰く、「自分も毎日食べているんですが、それでも大丈夫です」。というのは、太らないし、飽きがこない味という意味なのだろう。

 わたしが最初に選ぼうとしたメニューが、「グルテンフリーの(玄米麺の)ラーメン」だった。最初なのでやめにしたが、次回はぜひグルテンフリー麺にチャレンジしてみたい。小麦アレルギーの孫のさらでも、食べられるメニューだ。ラーメンでも、時代はこんな方向に動いている。

 ぜひ、みなさんも、ご来店を!! わたしも近々、再来訪します。ご一緒に、、、

 

<後記>

 ちなみに、「ラーメンこうすけ」とググると、大泉学園に「らーめんこうすけ」というお店がありました。この店は、食べログの評価が「3.8点」でした。なお、販促研の杉山君@静岡市によると、あちらには、「うどんの幸助」があるそうです。「全国の”こうすけ”をはしごしては?」とのこと。それもありかな?