セーブオンとスリーエフ、青ローソンへの看板架け替えの効果

 街を歩いていると、関東圏を地盤にした二つの中堅コンビニ、スリーエフ(横浜)とセーブオン(前橋)が、ローソンの青い看板に切り替わっているのを見かける。スリーエフの場合、新しいブルーの看板が、「スリーエフ・ローソン」とダブルブランドになっている。

 

 個人的には、「そんな中途半端なことは、極力やめたほうがいいのでは?」と余計な心配をしてしまう。300店舗のために、スリーエフブランドを残すのは無意味のように思う。都営新宿線の森下駅前にある店舗は、いま改装中で「スリーエフ・ローソン 11月9日開店」と堂々と看板の架け替えを予告している。

 その点でいえば、ベイシアグループの傘下にあるセーブオンは、とても思いきりがよい。エリアFC(フランチャイジー)に徹して、実を取りに行っている。いつも走っている10KMの練習コースの中間地点に、むかしからセーブオンがあった。夏前までは、お客の入りはいまいち。1KM先には手ごわいセブン‐イレブンがあって、こちらは駐車場がいつも満杯だった。

 ところが、そのセーブオンが、先月28日にローソンとして新装開店になった。新装になってすぐに寄ってみた。そこそこの入りだった。昨日は、新しいローソンまで走っていったみた。客の入りと店内の様子を観察するためである。

 

 運が良いことには、 元セーブオン、いまローソンの女性店主さんと話しをすることができた。看板架け替えからまだ2週間。客数が2~3割は増えているとのこと。先日は、見た所、客の入りが以前の倍はあるように感じた。駐車場も半分近くは埋まっていた。以前は客も車のもちらほらだったのとは対照的である。
 「お客さんが増えて忙しくなったので、若い子を雇いました。そしたら、店の雰囲気がフレッシュになって」とうれしそう。それでも、ローソンになって覚えることが多いそうで、なかなか作業に慣れない様子だった。
 しかし、連休の最後の4時ごろだが、そこそこお客さんが入っていた。近くのセブンに客の入りで負けているが、まずまずの善戦。
 わたしが「前よりお店が明るくなりましたね」と言ったら、嬉しそうにいそいそと掃除をはじめた。商売がうまくいっているからだろう。セーブオンのローソンへの看板の架け替えは、うまくいっていると思う。少なくとも千葉県鎌ケ谷市ではそう見えた。

 セーブオンの店は関東圏内で約500店舗。生活道路の際にある駐車場が広い店が多い。推測だが、日販は先月までは30万円〜40万円程度? 昨日、鎌ケ谷店を見た所では、日販で45万円〜50万円はクリアできそうな感じだ。
 旧セーブオンやスリーエフの看板架け替えの貢献は、全ローソンでは約5パーセント。売り上げが2割増しになれば、トータルでは1%の積み増しになる。公表されるIRの数値にこれが反映されたら、バカにならない影響が出るだろう。
 セブンイレブンに、このお土産はない。アナウンス効果で、さらに日販が縮まる予感がする。