ローソンの玉塚元一会長を法政大学にお呼びしたのが今年の1月中旬。そこから約1年間、ずっと温めてきた原稿が月刊誌に発表されます。きっかけは、玉塚さんが拙著『マクドナルド 失敗の本質』を読んで、研究室に直接電話をくださったことでした。
2015年の3月ごろのことです。その後は、ローソンファームの視察、ローソン役員会への臨席、ナチュラルローソンの店舗見学、ローソン設立40周年記念発表会と、約2年間にわたってローソンのビジネスを調査させていただきました。
2016年4月からは、学部生がナチュラルローソンでフィールドワークを実施するなど、私自身が現場に入り、コンビニの実務を見る機会もありました。そこから、「ヘルシー・スナッキング」という大ヒットも生まれました(ブログ参照)。
論文記事の発表にあたって、基礎データの収集は、アシスタントの青木恭子に手伝ってもらいました。商業統計やFC協会のコンビニ調査など、わたしにしてはずいぶん慎重に分析しました。
もちろんですが、最新の会社の動向については、JCSI(日本版顧客満足度)の結果を精査してあります。とりわけ、文部省の科研費(基盤研究(B))を使って、8月に実施したナチュラルローソンと成城石井のCS(顧客満足度)の追加調査が決定的でした。
感動指数(失望指数)の水準で、成城石井とナチュラルローソンが、セブンイレブンを上回っていました。ローソンとセブンイレブンの間でも、それほど大きなCSの差が認められなかったことも、重要な要因でした。
新春号が書店に並ぶのが、12月17日からだと思います。記事としては、8ページの長い原稿です。地方では、新潮45そのものが、ちょっと入手がむずかしいかもしれません。個人的にリクエストがあれば、わたしからコピーをお送りします。
首都圏にお住いの方は、是非お買い求めください。このところでは、もっとも力を入れた「予言」の論考です。