ハーフマラソンで、最悪の記録を作ってしまった。八ヶ岳ロードレースは、下りが多い往路10KM地点まで44分ジャスト。復路に昇りがあるとはいっても、どうにかたどり着けると思っていた。ところが、その見通しは甘かった。
折り返し地点の12KMで、ペースが1KM6分にダウン。復路の上り坂がきつくなり、とうとう14KM地点から歩いてしまった。一度歩いてしまうと、もう走り通すことはできなくなる。しかも、復路でわずか150Mを昇るだけなのだが、細かなアップダウンが続いている。
18KM地点で、完全にレースをあきらめることになった。2時間を切れないランナーは、わたしのようにほぼ歩いたり、走ったりの繰り返しだ。ゴールタイムは、生涯最悪の2時間20分50秒。それでも、関門時間の2時間40分の制限時間には間に合った。
踏んだり蹴ったりは、二週連続のうなぎやの駐車場で起こった。先週は、八ヶ岳セミナーの帰路、岡谷市の「観光荘」に立ち寄った。いつも行く「うなぎの小林」(@諏訪インター出口)には、土曜日の午後2時まで(昼休み前)に到達できなかったからだ。小林は、月曜日は休みになる。それでも、観光荘のひつまぶしは美味しかった。
そこで、今週こそは、レース後に諏訪湖インターまで引き返して、先週お預けになったお目当ての「小林のうなぎ」に入ろうとした。13時ちょうどで、お昼の客で店は満杯。4組10人ほど店の前に立って待っていた。駐車場が二か所にあるのだが、これも満杯だった。隣の敷地に車を移動して、駐車スペースが空くのを待つことにした。
田んぼの側道に車を停車させて、いったんエンジンを切った。店の入り口に置いてある「予約シート」に、自分の名前(小川、1人)と事前の注文を書くためだった。「うざくとうなぎの(上)、ノンアルコールビール」と書くつもりだった。
ところが、先ほど見かけた予約シートが玄関口から消えていた。どうやら、客待ちの切れがよかったので、店員さんが店内に持ち込んだと見える。そこで、わたしは、いったん車に戻ることにした。これがまずかった。
車を動かして、もっと広いところに持っていこうとした。ガツン、ドン、ガリガリ。異音がした。縁石にバンバーが衝突してしまったらしい。バンバーの一部分が、車体から浮き上がってしまった。下の部分は縁石にこすれて、目立った傷になっている。しまった。
右のバンパーは、素手で本体に押して戻せたが、縁石に直にこすれた左側は元に戻らない。近くにあるホンダのディーラーを探すしかない。このままだと、高速道路を運転して帰るのが危ない。心はここにあらず。うなぎどころではなくなった。
急いで頼んだうざくとうなぎの上を、ノンアルコールビール(二本)でそそくさと胃に流し込んだ。うなぎの小林は、諏訪湖インターの出口から2KM。周辺にはホンダカーズがあるはずだ。やはり、あった、あった。インター入口の手前300M付近で、ホンダの看板を発見。
早速、フロントで応急修理を依頼した。「うなぎやの駐車場で縁石にバンパーをぶつけて、フロントのバンバーにダメージが」。親切なフロントの女性で、そう事態を説明すると、メカニックをすぐに呼んでくれた。待つこと15分。浮き上がった部分が、車体に戻っていた。
若いメカニックさん曰く、「バンバーの下部分がヒビが入って割れてます。完全にねじで止まっていませんので、お近くのディーラーでバンパーのお取替えを!」。「新品のバンパーはおいくらくらい?」とわたし。その質問に、「たぶん5万から6万くらい」と。そんなもんか。思ったよりは安いが、昼食が5万円についてしまった。
高速代とガソリンをばらまいて、さらにバンパーの修理代が5万円とは。とほほ、ずいぶんと高いうなぎになってしまった。二週連続で、美味しいウナギを食べた代賞だ。
観光荘、小林のうなぎに続いて、つぎは、どこにしようかな。諏訪湖周辺には、あと二軒、美味しいうなぎ屋がある。懲りないうさぎさんだ。