大学院の事務室に届いた段ボールを開封すると、ピーマンのいい匂いがした。採れたての野菜の呼吸の匂いだ。職員さんに、たくさん詰まっている青いナスをふるまった。新鮮な野菜を見る女性たちはうれしそうだ。夕食の献立を連想するのだろう。焼きナスかな?
4月17日に、佐倉でのタケノコ狩りの帰りに、八街の「シェアガーデン」に寄った。徳江さん(らでぃっしゅぼーや創業者)や福島屋の徹会長も出資している「農業生産法人」である。現在は制度変更で、「合同会社シェアガーデン」に名称が変更されている。代表者の社長は、元ワタミファーム創業者の武内智さんだ。
野菜いっぱいの段ボール箱には、八街農場長の斉藤健太朗くんの挨拶状が封入されていた。中曽根くんと斉藤君には、あのとき、弁当と一緒に、買い物袋にリポビタンDを2本を差し入れした。いまは八街の砂ほこり浴びて、二人の顔は土色に変わっているにちがいない。理想に満ちた元気な二人の顔を想像した。
あのときも、八街で砂ぼこりが舞っていた。種まきさえしていなかった農場から、こんな不揃いなナスとピーマンとささげが収穫できたのだ。みんなオーガニックのはずだ。
先日、武内社長とセミナーでお会いしたとき、「もう4区画が売れたのです」と自慢げだった。「栽培のほうはこれからかな」と斉藤君にはあまり聞かせたくないコメント。野菜の間に封入されていた手紙を紹介する。
八街農場の試験栽培の近況報告
拝啓 時下の候ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は、格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、八街農場も開園から4カ月目に入り、徐々にではありますが試験栽培で作っている作物の収穫が始まりました。昨日採った野菜ではありますが、皆様にご賞味したいただきたくお送りさせていただきます。是非、感想をお聞かせいただければと思っております。
また、この度日本テレビ系「ぶらり途中下車の旅」(8月20日(土)9時25分)において知人の和菓子店で当農場の茄子を使った「茄子のきんつば」が紹介される予定です。その際、当農場を紹介してくださる予定になっております。
敬具
合同会社シェアガーデン
八街農場 農場長 斉藤健太郎
千葉県八街市文違301
mail: sg.yachimata@gmail.com
TEL 043-309-7087
夏休みで千葉にやってくる孫たち(さら、りょう、ほたか)を連れて行こうかな。ナスやピーマンが収穫体験できるかもね。11日から14日。そのころは夏の盛りで、梨畑でセミも鳴いている。