少し心配な経営状態? アイリスオーヤマが創業以来初の減収減益を発表

 今週の木曜日(1月21日)に、アイリスオーヤマ@仙台を訪問する。大山健太郎社長をインタビューするためだ。たまたま「読売オンライン」を見ていたら、同社が創業以来初の減収減益、という記事を見つけた。配信は、2016年01月15日らしい。



 1971年の創業から約45年間、増収増益を続けてきたことも特別だが、それ以上に初の減収減益の衝撃は大きい。原材料の高騰や消費税の影響など、これまで決して経営環境の変化を言い訳をしなかった大山社長は、どのようにこの事態に対処するのだろうか?
 もっとも、連結のデータをみると、収入も利益もそれほど大きく落ちているわけではない。取扱商品を広げて、時代に応じて業態を転換して、海外に基盤を築いて今日のアイリスがある。
 たまたまだが、米国のウォルマートがグローバルに大量に閉店を発表した。海外調達を中心に事業を組み立ててきた、ディスカウント時代の覇者が、つぎつぎと減収減益の事態に直面している。米国発のビジネスモデル(マクドナルド、ウォルマート、コカ・コーラ、ディズニー、GAP、ホームデポなど)はやはり厳しくなるのだろう。

 以下で、読売オンラインの記事を引用する。
 
 「アイリスオーヤマ、創業以来初の減収減益(単独)」
 生活用品製造卸のアイリスオーヤマ(仙台市)が14日発表した2015年12月期決算(速報値)は、単独決算が1971年の創業以来初めて減収減益となった。
 単独の売上高は前期比4%減の1060億円、経常利益は37%減の80億円だった。円安で原材料価格が高騰したことなどが響いた。
 単独決算の減収は2年連続、減益は4年ぶりとなる。グループ23社の連結決算は売上高が1%増の3060億円で、これまでの最高となったが、経常利益は27%減の180億円で2年連続の減益だった。円安に伴う製品の値上げによって一部の小売店で他社製品に切り替える動きが進んだほか、暖冬でカイロや除雪用品などが苦戦した。ただ、グループ全体ではインターネット通販が好調だった。
 大山健太郎社長は14日、「消費増税などによる向かい風の時期が続いた」と説明。16年12月期は単独の売上高が1300億円、経常利益は130億円を目指す考えを示した。
(2016年01月15日 13時05分 Copyright © The Yomiuri Shibun)