新潟の女性は、口は悪いが根はやさしそうだ。しっかり者が多いのだろうな。

 体調が戻っていない。そこに、昨日の新潟講演、明日から学会出張が続く。大阪府立大学で開催される「日本マーケティングサイエンス学会」のための関西出張だ。帰京したら、JFMA(日本フローラルマーケティング協会)の総会と国際セミナーだ。休む暇がない。



 そして、来週から再来週にかけては、雑誌取材用のインタビューだけでなく、ここでは公開できない経営者たちとのインタビューもある。「非公開」のアングラ取材である。中には、わたしが経営者同士の接着材になる”お見合いの場”の設定なども含まれている。
 前秘書の福尾が辞めることになったとき、「金輪際、しごとは増やさないように」と誓ったはずなのに。内藤のペースが上がってきたら、またしても止めどもなく仕事を引き受けてしまっている。
 気がついてみると、ネット連載のスタート時期が迫ってきている。体調不良と繁忙はなんのその、2年ぶりで秋田森のテラスが主催する「蛍の夕べ」(7月4日~12日)に参加する気になっている。航空券は予約してしまった。あとは、レンタカーを借りるだけだ。

 そういえば、昨日、事務局をやってくださった加藤さんには、ほんとうに感謝である。新潟県生産性本部主催の「平成27年度定時総会」で記念講演会に招待された。演題は、本のタイトルと同じ、「CSは女子力が決める!」だった。
 加藤さんという女性が、講師のわたしをお世話してくださったのだが。持参した15冊の本を見て、彼女の第一声は、「新潟のひとは冷たいですよ」。あっ、これは困った。心の中では、「10冊は持ち帰ることになるかな」。70~80人の参加者だから、その10%くらいが売れるだろうと、マクドナルドの本を5冊と、本日のテーマであるCS本を10冊持参してきたのだった。

 ところが、本以外の販売ツールを持参しなかったわたしのために、加藤さんは、わざわざ近くの100円ショップまで歩いて行ってくださった。ふつうは、領収書と印鑑がないと本は売れない。そこのところをぬかっていた。
 30分後に講演がはじまった。そのあとで懇親会が始まるまで短い時間があった。その間に、加藤さんは受付で13冊を売ってくれた。これも、かなりプッシュしてくれたおかげである。そして、懇親会の最後に、残った二冊を会場に持ち込んで、めでたく完売になった。
 最後のおふたりは、先に売り切れてしまった『マクドナルド 失敗の本質』をほしがっていた。申し訳なかった。「CSより失敗に興味があって、、、」と、その若いビジネスマンは笑っていた。
 
 というわけで、加藤さんの誕生日(10月20日)には、大分メルヘンローズから、バラの花束が届くことになった。別れ際に、加藤さんに感謝したが、「さっきは、体調が悪かったのです。すいません」と謝られた。
 きっと、出会いがしらに発言した「新潟のひとは、、、」の言い訳だったのだろう。新潟女性には、細やかに気をつけてあげたほうがよい。言うことはきついが、根はかなりやさしそうだ。
 そういえば、長岡市出身のゼミ生で、佐藤さんという女の子がいたはずだ。何期生だったかな。彼女はいまごろどうしているのだろうか?