今朝の日経新聞本誌(12面)に、「Run For the Future宣言」という企業広告を見つけた。会社設立(現RBS)から40年、走る仲間の「雑誌ランナーズ」(1976年)を刊行してから39年の歳月が経過している。記念の全面広告である。リードには、「ランナーを支え続けて40年」とあった。
これまで、『月刊ランンナーズ』に4度、個人的に登場させていただいている。直近は、帝京大学の中野監督【駅伝部】との対談だった。RBS(旧ランナーズ)の社主、橋本治朗・下条由紀子ご夫妻には、『CSは女子力で決まる!』(生産性出版)の中のコラムにも登壇していただいている。
もしも、「雑誌ランナーズ」がなければ、わたしはこれほど一生懸命、マラソンのレースに参加することはなかっただろう。わたしは、1990年代の後半、45歳のときから走り始めたランナーだ。「われわれランナーを支えてくれて、ありがとうございます」。そう言いたいのは、わたしたちのランナーのほうだ。
いま振り返ってみると、橋本・下条ご夫妻のRBSには、走るモチベーションと走る環境の両面で支えられてきたように思う。具体的には、
・ランニングのマラソンアドバイス(「雑誌ランナーズ」)、
・全国各地で開催されるレースへの申し込みが容易になったこと(「Runnet」)、
・タイム計測機器やマラソンコースの開発(「ランナーズチップ」の導入)、
この3つが、わたしのマラソン人生を支えてくれている。時間計測がなければ、この性格だから、まじめに走る気にはならなかっただろう。全国各地の講演(+温泉)とマラソン大会をセットにできたのは、Runnetのおかげだ。
そして、63歳の今も、たぶん人並み以上に健康な体を維持できている。そして、ランナーとしてのいまがある。全国各地の200万人のシリアスなランナーたちにとって、そしてランニングという健康維持活動を支えてくれているのは、ご両人の着想とご努力のたまものである。
東京マラソン開催も、実は石原慎太郎知事(当時)の貢献だけでなく、橋本ご夫妻の陰の力が寄与している。一般のかたはあまり理解していないと思うが、2006年の第一回東京マラソン開催が、2020年の東京オリンピックを決めたきっかけだった。
個人的には、2015年2月も銀座の大通りを走れることの幸せに大いに感謝したい。
橋本さん、下条さん、40周年おめでとうございます。