三日前に、突然、MJからインタビューを頼まれた。記事にも名前が出ている黒井記者からである。「マクドナルドの低迷についてコメントがほしい」との連絡は、編集委員の田中陽さんの差し金だろう。しかし時間がない。マック本が佳境に入っているからで、電話でのインタビューになった。およそ20分間。
質問はふたつで、(1)マクドナルドの低迷の原因と(2)復活に向けての提案である。私のコメントについては、「取引き先と組み、日本流の商品を」となっている。
この手のインタビューでは、電話で話したどの部分が記事になるのかは、新聞が発行される当日になるまでわからない。幸いに、あまりに過激な部分は、コメントとしては出なかったようだ。ほっとしている(苦笑)。
カラー写真つきで、結構、長めのコメント(7行分)が掲載されている。詳しくは、本日(10月10日)発売の『日経MJ』をご覧いただきたい。ポイントは、要約すると2つ(9点)である。
1 マクドナルドの低迷の理由
・大量閉店による店舗の利便性の喪失、
・ファミリー層が消えてしまった
・資本効率を優先しすぎたこと、
・経営トップの対応ミス
2 マック復活の方策
・とにかく、目先の対応ではなく、イノベーションを興すこと
・新しいブランドの立ち上げと新商品の開発
ただし、日本流にもっとヘルシーに
・セブンイレブンの成功に学ぶこと
・日本の食品メーカーと組むこと
・日本の風土に合った商品の開発とマーケティングを!
日本マクドナルドの現経営陣が、わたしのところに助けを求めに来てくれないだろうか? これまで、ブログでさんざん批判してきたから。でも、青木が心配していたように、マックに対する愛情が少しは出てきたような気がするのだが。まだ間に合うのにだ。ファンは、売上低迷ほどには離れていない。