カリフォルニア大学時代にお世話になったボーン夫婦(カーティス+ユリ)と銀座で再会した。10年ぶりである。カーティスは、1984年にUCで博士号を取得。地区のスクールカウンセラーの統括をしていた。ユリさんとの間には、ジャスティン(同志社大学留学、現在医師の卵)とジニー(福島県と神奈川県で英語教師)のふたりの子供さんがいた。
1983年当時は、夫婦ともども、4人全員が20代後半から30代前半だった。子供は生まれたばかりで、わたしたちも若かった。しかし、カーティスもユリさんも、いまでも見た目はほとんどかわらない。
わたしたち夫婦も、「まだまだ若いですよね!」と、髪の毛がほとんどなくなったカーティスに言われた。ちょっと笑えないかもしれない。
でも、カーティスとわが妻(まさえさん)には、共通の趣味があった。それは、ヨガをやっていることだった。カーティスは、朝4時半に起きて水泳とヨガをするらしい。髪の毛は無くなったが、カーティスの肌がつやつやしている理由だろう。60歳を過ぎても、心身ともに老けていないのは、エクササイズを継続しているからだ。
昨日は、銀座の三越正面玄関で待ち合わせた。だから、お昼の食事は、そこから歩いてもいける銀座一丁目の「山形サンダンデロ」(イタリア料理、奥田シェフの店)にした。カーティスがベジタリアンだったので、どちらかといえば、オーガニック系の店がよいと判断したからだ。(いまはベジタリアンではないが)
バークレイにも、「シェパニーズ」というオーガニックレストランがあった。地元野菜をふんだんにつかった店で、ユリさん夫妻と何度が行ったことがあった。この店で働いていた女性シェフが、のちに神戸の惣菜会社「ロック・フィールド」を訪れている。”Be Organic”のアイデアの提唱者だったはずだ。
お料理は、すべて山形産。地元のタイ(スナッパー)に地元産豚(ブランド名は忘れた)。それに、地元野菜(小さなラディッシュと細くて小さなキャロットなど)のオンパレード。予想通り、ユリさんもカーティスも山形を満喫してくれた。
昼から4人でワインを二本も空けてしまった。有機農業で有名な高畠のスパークリングワインと上山のメルロー(サントリーのジャパンプレミアム)。
ゆったりとした二時間コースが、4人で2万2千円。銀座のこの立地で、日曜日にゆったりした食事だから、外国からのお客さんを招待するにはぴったりのレストランだ。事前に予約もしていないのに、よくぞ窓側の席が確保できたと感激。
ボーンさん夫婦とは、新しくなった東京駅(キッテなど)を見学して別れた。ふたりは、娘さん(ジニー)が住んでいる横浜まで、重い荷物を抱えて電車に乗った。
別れ際に、「来年は、東北地方の温泉旅行を!」と約束した。
列車の旅は、実現できるかな。昨日は、実に10年ぶりの再会だった。次に会うときは、お互い70歳を超えているかもしれない。そもそも生きていられるかどうか。
一期一会。こんな文脈で使う言葉ではないか、、、