【講演レジュメ】 CAINZ・ブランドセミナー#2: ブランド論を超えて(2012年9月25日)

 いまから高崎に向かう。カインズで、第二回ブランドセミナーの講演をするためである。今回では、院生たちのカインズ店頭観察レポートと、JCSIの異業種比較スコアを中心に解説を行う。加えて、ブランド構築に関する3つの事例を話す。レジュメをアップする。

CAINZ・ブランドセミナー(講演レジュメ)
講演テーマ:「カインズのブランド構築#2」

1 “CAINZ”の企業ブランド特性
(1) 復習:ホームセンター業界でのカインズの位置
(2) CAIZブランドの特徴は消費者に正しく伝わっているのか?
   ・イージーケア、コーディネーション、クール(かっこよさ)
   ・MUJIとの比較(3つのコア・ベネフィット)
   ・ブランド・スチュワードシップ(ブランドコンセプトの番人)
(3)店舗内でのサービス経験(大学院生のレポートから)

2 他業界でのブランド構築(参考事例)
(1) サービスのブランディング
(2) 事例1: スターフライヤー(色彩とサービス)
(3) 事例2: 劇団四季(競争原理とマス市場の獲得)

3 近接業界トップ企業との比較
(1) ニトリ、無印良品、IKEA、イオン
(2) 課題: 比較劣位はどこにあるのか?
(3) 優位点: どの点が評価されているのか?
(4) 努力目標: どこを伸ばすべきか?

4 “カインズ”のブランドイメージ
(1)ブランド連想(ブランドの二次連想)
・HC業界内でのポジショニング
(2)他業界のブランドとの相対ポジショニング
(3)もう一つ別の見方
   ・経営者の年齢とROA(総資産利益率)、企業の出身県?

5 カインズブランドの構築
(1) 新しい視点: チャネル・スチュワードシップ
・垂直的なチャネルシステムの「番人」
(2) CAINZは、どんなブランドでありたいのか?
・ヤオコー(何屋になりたいのか? = 消費者へ向けた価値提案)
・ユニクロ(世界一のカジュアル衣料品チェーン?)
(3) PB商品の位置づけ
・そのために必要な要件は?