欧州ツアー#1:パリ朝6時、まだ暗い街を走る

 ヨーロッパは暖冬のようだ。東京とはうってかわって暖かい。パリ市内、朝6時の気温は12度前後。風も無い。だが、道路脇にあかりはなく、足元はうす暗い。むかしから、欧州は年中節電している。



 朝方、ホテルの前の工事中の道を、3キロ走ってきた。昨夜の雨で、舗道が濡れていて、走りにくい。4年前のパリマラソンを思い出している。あのときは、走り終わって凱旋門をくぐったら、雪が降り出した。4時間3分。惜しい記録。

 スタート時の気温は摂氏5度。帰りの北京滞在で、39度の熱を出したなあ。忘れもしない、4月8日の雪。北京は新国際空港が開業した年である。乗り継ぎがうまくいかず、行きの北京では、空港のソファーで寝た。それが一週間後に響いた。

 昨年の冬は、ケニアとエチオピアを訪問。欧州は二年ぶりになる。今年のメゾンエオブジェはいかに?案内役の荒井好子さんが、そろそろやってくる。日系フランス人と放射能談義。フランスは、原発がないと、電気が来ない国である。お隣りのドイツとは対照的だ。文明に対する考え方も根本的に違う。

 それが、EUで共通の経済通過政策をとらないことには、欧州全体が持たない。イギリスの冷淡さが際立っている。最後に行くポーランドなど、東側で元共産圏の国も、立場は微妙だ。いずれにしても、開いた国境は閉めるわけにもいかず。旅行者としては、パスポートのコントロールは楽になったし、両替の必要もない。しかも、超がつく円高だ。ユーロは手元にどっさり(笑)。