特急電車の草津5号で、大宮から万座・鹿沢口(まんざ・かざわぐち)に向かう

 嬬恋村の「はなごと」キャンプに向かっている。疲れているので、グリーン車の切符を買った。普通車より、片道で運賃が2千円、高くなる。階段からの転落事故で痛めた左の足首をかばうためもある。



 大宮駅のみどりの窓口は、ずいぶんと混んでいた。夏休みも終わりかけているのだが、駅ナカのエキュートも人通りが多かった。湿気が高い。
 特急の草津5号で、吾妻線の終点、万座・鹿沢口駅まで。着いたらタクシーで、無印良品が運営している嬬恋キャンプ場まで行く。20分ほどかかるらしい。タクシー会社に電話したら、駅からキャンプ場までは5千円くらいとのこと。

 特急草津5号は、直通列車だ。乗車時間は、2時間26分。片道4530円だ。グリーン車は2千円プラスされる。
 終点の万座・鹿沢口まで、大宮からは148.3km。12時25分に大宮駅を出て、いまは中之条駅だ。ローカル線らしく、3分はど停車する。単線だからだろう。
 万座・鹿沢口には、14:51に到着の予定。雨が降り止まない。嬬恋のキャンプ場、気温が20度を切ってるみたいだ。昨日までの暑さはどこへやら、今度は風邪が心配である。

 中之条のホームから電車が離れる。JR吾妻線は、草津を始めとして、温泉だらけの路線だ。思い出深い草津温泉。10年前に泊まった旅館の名前が、どうしても思い出せない。
 線路の両脇は、深い緑だ。ひさしぶりに天から降ってきて雨だ。山々や野原が水を得て、生き生きとしている。山の間を縫って走ると思いきや、ほぼ線路はまっすぐに延びていく。

 あと30分ほどで、終点になる。
 万座・鹿沢口は、登山やスキーリゾートの入口駅だ。むかしもいまも変わらない。東北地方がさみしいぶん、この辺りは、客が多いのではないだろうか。先月の軽井沢も、かなり賑わっていた。こどもさんや家族連れが多かった。そう、今日のイベントも、対象はこどもたちだ。

 列車は、霧の中を走り始めている。トンネルが増えてきた。つぎは、川原湯温泉だ。