その答えは、インスタントラーメンとティッシュペーである。夕方まで、翻訳の校正作業で目が疲れたので、走って近くのコンビニと食品スーパーの品揃えを見てきた。3台ある車のうち、一台はガソリンがほんとんど入っていない。スタンドのお姉さんに、入荷予定を聞く用事もあった。
駅前の「マルエツ」も、少し離れたところにある「ムラコシ」も、惣菜類はわずかだが置いてあった。予想の通りに、日配品(牛乳、生めん、パンなど)が棚から完全に姿を消していた。
走っていったのだが、ふだんより客数は少なく感じる。ただし、マルエツのパン売り場のお兄さんにたずねると、焼きたてパンの売り上げは、ふだんの3倍以上らしい。入荷が間に合わないとのこと。
朝方、食品スーパー(ヤオコー)や惣菜会社(ロック・フィールド)の株式が下落していたが、逆ではないかと思った。明日からは、通常の入荷になるのだから、食品惣菜系は売り上げは高くなりそうだ。
ティッシュペーパーや生理用品など、紙製品も買いだめの対象商品になる。心なしか、こういうときには、冷凍食品は売れていなかった。
コンビには、お弁当、パン、インスタント食品の棚は、完全に空っぽである。ローソンもセブンもファミマも関係がない。ファーストフード系の棚は、商品が入荷してこないのかもしれない。
とくに、輪番停電が効いているのだろう。電気やガスに頼れないから、どうしても、おにぎりやパン類が頼りになる。インスタントラーメンは、非常食のつもりなのだろう。日持ちがするから。
帰りがけに、クリーニング屋さんを外から眺めた。いつもより客が多い。どうしてだろうか?工場は稼動しているのだろうか?3日間の休み明けだからだろうか?
宮城や福島で、被災地はたいへんである。明日からは輪番停電が始まり、相変わらず電車は間引き運転されている。帰宅の困難は変わらない。それでも、都会の人々は、都心まで仕事に出て行く。そんなにあわてて、不要不急の仕事があるのだろうか?
それくらいなら、被災地のためになにかなすすべきことがあるのではないか。考えているうちに、夜が来た。第4グループの輪番停電は実施されたのだろうか?そして、明日は、どのような措置になるのだろうか?
被災地のひとを思って、二日間、断酒していた。本日からは、通常の食事の状態に戻ることにする。体を動かしたのは、東京駅から麹町の事務所まで、往復10KMを歩いて以来のことである。
ウズニエ他『異文化適応のマーケティング』の翻訳の校正作業は、本日まで、第1章~第8章が終わった。全体で約550ページの著書である。第8章までが、280ページ。第9章~第14章まで、6章分がまだ残っている。
毎日、2~3章程度の進行スペードである。このペースでいけば、二日後には、遅れていた校正作業を、一挙に終えられることになりそうだ。