しまむら、中国上海に進出を表明(拙著、第5章「絶えざる自己革新」232頁を参照!)

 朝早くに、小学館の園田さんからメールをいただいた。「日本経済新聞の朝刊に、しまむら上海進出という記事が出てますよ」というお知らせだった。朝刊を取りに行った。拙著に出てきたように、台湾が黒字になった昨年3月時点で、野中社長は中国進出を決意したらしい。


拙著『しまむらとヤオコー』の第5章に、野中社長のインタビューが掲載されている。面談は、昨年3月に宮原の本社で組まれている。それを編集したものである。つぎのように記述されている。

 前任者(藤原相談役)の海外事業を引き継いでいる野中社長は、「台湾の後は、中国ですよね」とう筆者(小川)の質問に笑って答えてくれた。
  「(台湾が)単年度で黒字になったのだから、その次は中国だろうな。そうは思いますが、どうでしょうか」(232ページ)

 日経新聞によると、「しまむらの業態」での進出とある。藤原相談役は、中国進出に対してやや慎重な発言をしている(231~232ページ)。若い経営者に交替して、海外戦略も変わっていくのかもしれない。それはいいことだろう。
 なお、本日の記事では、しまむらの経営が好調(3期連続の増益)であることを、日経は伝えていた。本に書いた通りのことが起こっている。
 これで、わたしの本が、ますます売れることになりそうだ。なんと、わたしの手元には、そして、発売もとの小学館にも、拙著の在庫が一冊もない。昨日、アマゾンで10冊、注文してしまった。定価である。損をした気分である(笑い:著者割引が適用されない!)

 大手書店(八重洲ブックセンターや紀伊国屋書店の一部、千葉のくまざわ書店)でも、完売状態。売り切れてしまっているが、追加でオーダーしても入手できない。だって、在庫がないのだから。
 発売直後で、すぐには増刷できないらしい。しばらくは、著者本人も、編集担当者も、定価で購入するしかない。こんな事態は、はじめてのことである。