民主党の社会実験「高速道路の無料化」の結果(渋滞発生・緩和の事実)をお知らせください。

 民主党のほとんどの政策に対して、「NO」を言い続けているわたしだが、唯一賛成しているのが「高速道路の無料化案」である。国内のメーカー(部品/素材産業の中小メーカー)と農業者(専業農家)にとっては福音だといい続けている。


お盆の連休は、原稿書きのために遠出ができない。せいぜい、近くに花火を見に出かけるくらいである。余裕があって帰省ができるなど、地方に旅行ができる人たちから、是非とも高速道路(一般道を含む)の渋滞情報がほしいのである。
 わたしの主張「結局のところは、トータルで渋滞は緩和される」が正しいかどうかを知りたい。ちょうど先ほど、またしても「日刊ゲンダイ」で、わたしの主張を支持する記事が掲載されていた。マスメディアが騒いでいるほど、地方の高速道路では激しい渋滞は起こっていない、という傍証である。
 場合によっては、一般道路の渋滞は緩和されるだろう。だって、有料だから「がらがら」だった高速に、無料になれば自動車が入っていく。そんなにたくさんの車が走ることを想定して、地方の高速道を設計したとは思えない。結果は、おそらく一般道の混在が緩和されるはずである。
 考えてみれは、せっかく大枚をはたいて建設した高速道路が、誰にも利用されていない。どうせ空の道路ならば、いまさらメンテナンス費用程度で自由に走らせてしまったほうが正解ではないのか。時速80から100KMで走れたほうが、ガソリンの燃費も改善されるはずである。

 一般道路も高速道路も渋滞が緩和され、トラックもバスも一般乗用車も、平均的に燃費が良くなる。投資コストの回収だけが問題だが、それをガソリン税等で負担すれば、全体最適になるのではないか?
 この論理の正当性は、「高速道路の無料化実験」で、全体的として交通渋滞が緩和されることである。したがって、わたしとしては、一部のマスコミが発表する部分的な事実ではなく、全体的で包括的な検証データがほしいのである。
 「8月○○日、△△△道×××トンネルで、20KMの渋滞が発生しています」はいらない。全国の実験区間での路線ごと、一時間置きの、渋滞時間と距離分布がほしいのだ。
 物事をポイントだけの印象で判断をしてはいけない。テレビに映る渋滞の映像は、ごく短い期間のものである。わかりやくすはあるが、きちんとデータで分析した結果を示してほしいのである。
 さて、昨日から始まったはずの渋滞は、いったいどのように推移しているだろうか。すくなくとも、ネットの記事には、そのような深刻な渋滞情報は見かけない。