伊江島一周マラソン、2時間を切れず♯3

夕焼けが来る前の海岸を走った。伊江島の北側は、米軍が臨時滑走路として使っている。皮肉なことだが、ビーチはキレイに整備されているみたいだ。


これなら、普天間をここに移設することもできそうだ。できないだろうな、鳩山さんは。
 逆説的だが、米軍が駐屯しているので、ビーチが保全されている。民間資本が主体ならば、マリーナやホテルを作って、島の北側の美しいビーチは、人工的な風景に一瞬にして変わるだろう。

 ハーフのタイムは、2時間0分55秒。10キロ地点で、ランナーが一人、倒れていた。救急車を呼ぶのを手伝った。2分のロスタイムである。結局、2人が救急車で運ばれていた。気温が30度まであがった。こういうときは、記録を狙わない。危険である。それでも、ハーフ50代男子、21位である。総合でも167位。

 おもしろいことに気がついた。大会パンフレットには、参加者の数が、出身県別、国籍別にリスト化されている。3K、5K、10K、ハーフの別である。参加者は、全部で1500人くらい。短い距離を走るのは、ほとんどが村内からである。沖縄本島のひとたちも、5K、10Kまでに集中している。
 ところで、ハーフの欄を見ると、外国人はゼロの数値が並んでいる。男女、年齢別にクロス表になっている。走っていたり、テントで休んでいたりすると、まわりは米国人だらけである。100人単位で参加していたはずである。この最終フェリーでも、英語が飛び交っている。

 わたしの推測である。理由はふたつではないか。米軍家族のレクリエーション。
 もうひとつは、若い軍人らしきランナーを、走路上でたくさん見かけた。とくに、島北の保護地区、滑走路とビーチがある地区を通るとき(約2~3K)、勤務中の警備の軍人たちとランナーが言葉を交わしていた。ファーストネームで。個人的な知り合いであるか、、
 この様子を見て、わたしは、別の解釈をした。レースに出ている何人かの若い将校は、島の臨時飛行場をレースに開放する代わりに、警備がわりにも走っているのではないか?特別任務なので、参加者リストに彼等の数は含まれていない。ハーフだけで、推定30人くらい。だから。米国の欄はゼロだったのかも。

 フェリーは、本部港に接岸が近い。ブーゲンビリアとハイビスカスにお別れだ。ふつうに民家の垣根になっている。伊江島では、年中咲いているのだろうな。帰りは、夕方になる。
 那覇行きの高速道路が混んでないといいが。お腹がすいた。ひとつめのハーフはクリアした。