公認!熊本水上ロードレース(実況、結果)

朝方は、くもり。露天風呂に入ってきました。田んぼにうすい霧がかかっているのが、露天風呂のガラス窓から見えます。朝ごはん。九州産業大の空手部監督、杉野先生が、わたしが階段を下りて来るのを待ってます。マラソンは11時スタート。受付地点までは、ここから歩いていけます。


さて、公認ハーフマラソン、出場者は、わずか36名。と聞きましたが、会場にハーフのランナーは30人。それとびっくりです。パンフレットをよく見ないで応募したらしいのです、わたしは。昨日、遅くまで飲んでいた審判長さんから、開口一番にルールが説明ありました。
 なにい~!「トップランナーが通過してから30分で、関門閉鎖になります」だと、、、昨日は一緒に飲んでいたときには、そんなことは聞いてないです。やばい。九州トヨタの今井選手らは、たぶん1時間5分以内で来てしまう。5、10、15、20Kに関門あり。10Kの折り返しか、15Kまで行ければ、おんのじかな、、、たいへんなことに。
 スタート地点で、不安そうな顔をしたランナーに尋ねる。すると、「募集案内には、トップから15分遅れで、関門アウト」と書いてあったそう。山のなかだからではなく、だから、こんなに参加人数が少ないんだ。納得。知らなかったのは、わたしだけ。どうしても熊本県を走らないと。それしか考えていなかった。

 現地での開会式で、審判長が、これを30分に延長でします!と修正。ふたりは安堵の顔。わたしは、まあ、昨晩のことがあるから、法政大学の駅伝部、成田監督とはお友達!審判員のみなさんとは、知り合いになれたから、まあ、ルールはあくまで原則。たぶん、だから、いつものペースで走りはじめました。
 いつものペースだと、予想通り、1K地点で先のランナーは見えなくなった。1K5分を切るくらいのペース。過疎のむら故、沿道の応援はまばら。だが、なんとも暖かい。わたしが最後尾だから、とりわけ。(笑)折り返し10Kで、最終ランナーと5分の差がついている。トップの今井くんとは、8K地点ですれ違い。すでに20~25分は離れている。しかも、8K~先は緩いのぼりに。
 中間点の折り返しは、54分30。帰りは、下り坂が多い。やや飛ばし気味も、最後尾は見えず。がんばれー、と沿道からの声援。心配な15K、関門を通過。たぶんおめこぼし!「さきいって、大丈夫ですか」とたずねたら、「はい、どうぞ」。これで、20Kの関門も通過確実。審判長から、連絡をしてくれたな。(笑)
 無事にゴールイン。結果は、1時間48分57秒。26位。2人が途中棄権でしたから。びりではありませんが、最後尾を21K走りました。いつもうしろに、最後尾を担当のアナウンスする車をしたがえて。「こちら最後尾者です。本日は応援ありがとうございました。これにてレースは終了です」。わたしまだ、終わってない!走ってるんだけど。12Kくらいから、ずっと。いやだったなあ。あの放送。嫌味だよな。

 さて、トップの今井くんは、1時間03分。15K地点で、すでに30分は遅れてました。本来は、ここで関門アウトのはずが。しかし、杉野先生がゴールで待ってくれてました。井上さんは、3箇所で応援してくれました。いずれにしても、寄ってたかって、どうやら、わたしを特別あつかいにしてくれたようです。
 たしかに、昨夜、千葉から飛行機に乗って、レンタカーを2時間運転してきた!7万円かかってます!と、一緒に飲んだ競技委員、審判たちには言ってありましたから。同じ宿に泊まってないと、たぶんアウトでした。空手の杉野先生には、ゴールにて、お米を2KGいただきました。スタート前には、ダムのくじで、みそどうふ、紅茶、お米が当たりました。一等でした。なんか、いろいろ当たります。

 ゴールしてから、主催者のみなさんにお願いをしてきました。ご意見といったほうがいいかも。ルールでがんじからめで、地元の人も参加をあきらめるレースなんて、意味ないですよ、と。最初は参加者600人を見込んでいたらしいです。が、陸連登録者で、ハーフを1時間20分以内が条件。地元の人で、この条件をクリアできたのは、ふたりしかいなかったらしい。ハーフを1時間20分を切れるなんて、市民ランナー200人にひとりいるかいないか。来年に期待です。景色はきれい、斜面は紅葉。走りやすい。応援はあたたかいしね。

 ちなみに、昨夜聞いた話しの続きですが。水上村は、豊かな土地なのです。縄文時代から、京都よりも古い歴史。古墳だらけ。ということは、食べるには困らなかった証拠。昭和35年に、学校もお墓も近くの民家も、そのときにダムの底に沈んだそうです。いまならたいへんなことに。
 それと、あと10~20年すれば、ダムは土砂で埋まってしまうそうです。そういえは、一昨年も、長野の大町でたくさんのむだなダムを見たな。土砂で埋まって行く姿を。
杉野先生の家族は、当時、ダムの立ち退きの保証で、×億円を手にしたそうです。どうりで裕福そうな村でした。だから、ランナーが泊りに来なくてもよかったわけかな。真剣さが欠けていた?しかし、応援は温かかったな。とくに、どんけつのわたしには。