自分が命名したバラが世の中に出ることになった。来春の予定である。
先週(HP既出)、大分のメルヘンローズを訪問した際に、小畑社長から「来春に発売予定の名無しのバラに自由に名前をつけてよろしい」という許可をいただいた。名誉ある命名権をいただいたわけである。
これまでも、九州大田会に招聘された講師が、メルヘンローズが育種した新種のバラに名前をつけたことが数例あったと聞いている。そのうちのひとつは、2年前に青山フラワーマーケットの井上英明社長が命名したバラであった。あまり売れなかったらしい。井上社長は、商売はめちゃくちゃ上手だと思うが、ネーミングはそうでもないかもしれない。あるいは、やはり商品的な問題だったのか・・・
わたしが命名権をいただいたバラは、つぎのような扱いになった。
>(マネジャーの安部さんからのメールをそのまま引用)
> さて、先生に命名していただくバラの件ですが、メールでいただいた内容を種苗担当の衛藤と小畑社長に報告し話し合いを持ちました。その結果をご連絡申し上げます。先生からは「コーラルピンク」とご提案いただきましたが、実はあのバラは弊社の「ヴィンテージ」シリーズに属するという位置づけがあり、どうしても名前の頭に「M-ヴィンテージ」をつける必要があります。小畑社長からの説明が不足していたかもしれません。「M-ヴィンテージコーラルピンク」と名付けるとちょっと長すぎるようなので、「M-ヴィンテージコーラル」ではいかがでしょうか?先生にご了承いただければこの名前で行きたいと存じます。
* * *
というわけで、小畑社長から「先生、これは絶対売れるって」と一押しされたバラは、オールドローズの血が混じった淡いピンク色で丸弁のバラは、「M-ヴィンテージコーラル」に決まった。ファミリー名を持っていたとは知らなかった。名前のコーラルは、言わずとしれた「珊瑚」の意味である。
小売店の方、大田市場でわたしのバラがセリ台にのったら、高値でセリ落としてくださいね。来春、大田花きにて発売予定です。もちろん、小売店に出荷された初荷はわたしが買い取りますので。