大連発展視察 第8回北京国際花卉展示会

 中国の花卉展示会の視察で北京に滞在している。市内は黄砂が舞っており、鼻の奥がむずがゆい。


展示会見学後に故宮博物館を見て回ったので、口の中まで砂っぽい。のどもがらがらである(これは出発前々日のカラオケの影響かも・・・)。
 おもしろいもので、海外展示会の視察に来ると、決まって国内でもなかなか会えない人たちと会場でばったりであったりする。それが、行き先の関係ない観光地だったりするとお笑いである。
 本日も、輸入商社YMSの坂本陽子社長と紫禁城で偶然に出会った。それも、坂本さんとご一緒だったのが、マレーシアで最大のマム生産者、大同グループの郭英連社長(Ms. Lynn Tang Lin Yeng)だったり。こちらから会いたいと思っている人が、まったく偶然に向こうからやってくる。不思議である。
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 隔年で、上海と北京で実施されている中国花卉展示会は、今年で8回目である。上海は南の輸出業者(雲南省周辺)、北京は国内向けの出展社が主体である。わたし自身も会場に顔を出すようになって、今年で3回目になる。現地にいる間に、展示会の印象を簡単に述べておく。
 国内に向いた北京での開催といえ、年々展示の水準は上がってきている。昨年上海で感じた熱気は相変わらずである。ただし、品種権保護の問題で、新しい品種で注目すべきモノは中国ではほとんど見かけない状態である。トレンドを陰で支えているのは、やはりオランダ資本である。コロンビアの積極的な生産者も一部では見かけたりする。
 日本の種苗メーカーは、目立たった活動をしていない。北京の展示会がローカルであるという影響もあるのだろう。キリンビール(春から新生発足のKグリーン&フラワー)を除くと、日本からの出展企業はほとんどない。
 大阪のYMSのように、アジアの海外企業は、競合生産地としての中国の現状(技術水準)を観察するために来ている。様子見の状態である。会場で拾った話を一つ。2003年の中国の切り花生産量は、公式統計では90億本と発表されている。中国花卉協会の副会長、姜さんと主宰者ブースでお話する機会があった。デスタン株式会社の中国担当部長、呉さんに通訳してもらったのだが、中国の現状は、切り花生産量で60~70億本。過去のデータは、過大申告によるものと考えられる。公式見解である。
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 アイリスオーヤマ、大連発展の現状は帰国後にアップする。訪問前の予想の数値が若干違っていた。現状、出店数は全部で28店舗である。直営店はテナント料の関係で、6店舗になっていた。ほとんどがインショップ形式である。