(株)NTTデータライフスケープマーケティングから、次のような依頼を受けた。依頼状の発信者は、同社代表取締役社長の齋藤隆氏である。
齋藤社長には、法政大学の夜間大学院で講義を引き受けてもらった恩がある。しかし、依頼の電話とメールをいただいてからは、すでに一ヶ月が経過してしまっている。夏休みの宿題を忘れて、しぶしぶ学校に行かなければならない子供の心境で8月中を過ごした。
今日は9月17日である。とうとう夏休みが明けるので、暫定的な回答を持って齋藤さんを訪問することにした。
以下は、齋藤さんからの依頼状である。24個もの質問をよくぞ考えたものである! わたしの回答は、HPの
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拝啓
先日、お電話でお話した「知恵のネットワーク」造りを発足する運びになりました。ご承知のように食品市場をめぐる動きはマクロ~ミクロ両面で、錯綜した様相を強めています。地球環境問題、資源や労働力での海外とのコンフリクト、生産から小売に至るシステムの多元化、少子高齢社会で余儀なくされる市場再編成、マスプロダクション型マーケティングの限界などが大きな問題となっています。
こうした問題・課題を客観的に分析し、主体的に仮説を立てるための「知恵のネットワーク」を造る必要を感じています。知恵のネットワークはそれぞれ専門家の方々を相互に刺激し合いながら、情報を組みたてていく「レター調査」を基本とします。
①私どもが各種データを添付した仮説を作り、それをレターとしてメールします
②仮説に対するお考えを(自信のもてる範囲において)お聞かせください
③私どもの仮説以外で重要とお考えの仮説をご提示ください
④仮説を考える上で、お勧めの専門家をご紹介ください
⑤寄せられた回答を情報構造化し、新たな仮説としてフィードバックします
⑥新たな仮説に対し再度ご意見をください
⑦結果をリポートにし再度フィードバックします
⑧問題に応じて、グループ・ディスカッションやヒヤリングを実施いたします
⑨謝礼は薄謝と情報のフィードバックの2つといたします
⑩100人の知恵のネットワークを目指します
このたび「知恵のネットワーク」造りの「最初の6人」として、勝手ながら以下の方々を選ばせていただきました。(あいうえお順)
法政大学経営学部教授 小川孔輔(以下に続く5人の名前については、個人情報の開示に抵触するため省略する)
今回、6名の方々に2つのお願いがあります
①2015年の生産~流通~消費にかかわる仮説についてのご意見
②専門家の方々のご紹介(数名)
勝手なお願いで恐縮ですが、8月中旬~8月下旬でご都合のよろしい日時に私が直接お会いし、1時間ほどお話をいただきたく考えています。お手数ですがご都合のよろしい日時をFAXか電話かメールでお知らせください。
(株)NTTデータライフスケープマーケティング
代表取締役社長 齋藤 隆