幸せな結婚。その後、和菓子づくりの事業構築に二人三脚で取り組んでいる素敵なご夫婦にお会いした。
といっても、実は旦那様の細野一美さんにはまだお目にかかっていない。そうなのだが、わたしは想像でもうご主人の一美専務には面談した気になっている。
10月3日、銀座あけほの浜町センターを訪問した。二度目のインタビューである。細野佳代社長への初めての面会は、8月31日(金)午後15時。経営学部のインターンシップ学生をふたり一週間、商品開発の実習であけぼのに預かっていただいた。そのお礼を兼ねての訪問だった。
東京銀座・曙(あけぼの)の若社長は、3代目の細野佳代さん(43歳)である。40歳のときに、前社長で実父の植草三樹男氏を継承し、あけぼのの社長に就任した。社長就任時にご本人が作ったスローガンが、「心を満たす銀座あけぼの」。元コピーライターで専務の一美さんが発案したキャッチコピー(ミッション・ステートメント)が、「日本文化に根ざした、世界に誇れるブランドになろう」である。
お菓子はおなかを満たしそうなものだが、「心を満たす」とはどうしてなのか?「食べなくても困らないけれど、食べるとほっとしたり、元気になったり。仕事で疲れたとき、がんばった自分への御褒美に買う人も多いんですよ」(『朝日新聞』2007年7月7日、社長インタビュー)。
たしかに、しごとの合間に、わたしも気分転換にお菓子を食べることがある。とくに甘いものが好きなので、「よく働いたよな~」と自分を納得させながらお菓子をほうばることが多い。
(二回目なのに、)またしても時間が足りず、中途半端なインタビューになってしまった。ご商売の基本は、「店舗、商品、接客」の3点セットである。そのうち、今回は、接客のことだけをお話できた。そのことを本日は紹介することにする(中断)。