ファーストリテイリングが、野菜事業に乗り出すことを発表したのは今年の1月9日のことである。その日はたまたまアナリスト向けの講演会が都内のホテルで開かれており、筆者は同社・沢田副社長らと一緒に講師に招かれていた。
同じ日に別の場所で、柳井社長が前期決算での減益見通しを発表した。既存店の売上高が対前年比で30%弱減るというアナウンスだった。記者会見の席上、柳井社長はユニクロが野菜事業に進出することを同時に発表した。そのために、ホテル会場で行われていた沢田副社長の講演に対して、機関投資家の側から過剰反応とも思われる非難が飛んだ。雰囲気は尋常なものではなかった。
それから3ヶ月が経過して、3日前に新規事業担当の柚木部長(執行役員)から電子メールが入った。有機野菜の調査報告書(マザーズ藤が丘)をお見せしたり、アドバイスや進言などをしてきたことから、以下のような文面のメールをいただいた。それでは、ユニクロの野菜事業は成功するだろうか? わたしはユニクロにはブランドイメージからして花がお似合いで、だから、「フラワーショップ」を展開することを推奨したのだが・・・(議論はまた明日)。
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小川先生
ご無沙汰しております。ユニクロの柚木でございます。
お忙しいところに申し訳ございませんが、このたび下記の通り、弊社の食品事業への取組みが
テレビ番組にて紹介されることとなりましたので、ご案内させて頂きます。
日時: 4月7日(日) 午後11:00~
チャンネル: フジテレビ系列
番組名: EZ ! TV
内容: 弊社の食品事業への取組みが、ドキュメンタリーで15~20分紹介されます
大変ご多忙でいらっしゃると存じますが、ご都合よろしければご覧頂ければ光栄に存じます。
今後ともご指導賜りたく、宜しくお願い申し上げます。
株式会社ファーストリテイリング
事業開発部
柚木治