先週、大学院で「ワサビの流通と商品開発」を研究している2人の院生と一緒に、SKフロンティアの渋谷社長を取材させていただいた。本来は、9月末に糸魚川の栽培施設を訪問することになっていた。例によって、東京からの客は地方では受け入れてもらえず、急遽、オンラインでの取材になった。
ふたりの院生は、金子愛美さんと松井雅恵さん。金子さんは商品開発と新規ビジネスの立ち上げを、松井さんは栽培の効率化と流通の改革をテーマとしている。わたしが岐阜大学の山根先生の研究(わさびの危機)を紹介したところ、興味をもったようだ。春先からはじめて、11月に中間発表会に臨むことになっている。
今回は、わたしと三人で、オンラインzoom取材を実施した。金子さんがまとめてくれて、事前に質問項目を渋谷社長に送ってくれていた。会議はスムースに進んで、約一時間半で終わった。本日は、夕方から久しぶりの対面ゼミが大学院で行われる。その場で、以下の質問項目に関してまとめと討論を行うつもりでいる。
なかなかの成果だったと思う。渋谷社長は、もともと土木建設業者だったが、わさびの生産で画期的な栽培システムを発明した人である。渋谷さんのわさびは、根茎が通常の倍ほどの大きさになる。メディアにもしばしば登場している。
なお、本日のゼミが終わったら、整理して本ブログにインタビュー内容をアップするつもりでいる。とりあえず、金子さんが作ってくれた「質問文」をアップしておくことにする。
ーーーーーーーーーーーーーー
SKフロンティア
代表取締役社長 渋谷 一正様
2020年9月●日
法政大学経営大学院
イノベーション・マネジメント研究科2年
金子 美愛
恭慶 秋冷の候、貴社におかれましてはますますご盛栄のことと拝察いたします。この度はご多忙にもかかわらずインタビューを快諾いただき、誠にありがとうございます。
8月30日には、教授の小川孔輔と大学院生の松井と私の3名でお話をお伺いする予定です。松井の卒業研究はワサビの栽培と加工、私は本ワサビの消費拡大をテーマにしております。
お伺いしたい内容は以下の通りです。特許や経営上の規定等により、具体的な数字など開示が難しい点もおありになると思います。可能な範囲でお伺いできれば幸甚に存じます。
松井の質問事項
1. 葉柄の用途について
2. 間引き株の利用方法について
3. 養水の温度、量、照度などの管理方法について
4. ワサビ栽培の課題
5. ワサビ農家が収支改善するために有効な方法について
金子の質問事項
6. ひげ根の処理方法について
7. ワサビの販路について
8. 販路の開拓方法について
9. コロナ前と後での、販売戦略の変更について
10. 今後、強化されたいと考えている事業分野について
当日、渋谷様のお話をお伺いできることを楽しみにしております。何卒、よろしくお願いいたします。